写遊百珍

関西をメインに、美術館・アートイベント、登山、廃墟、珍スポットなど珍奇なものをご紹介。

【都市】三宮センタープラザ(サブカル)

【都市】三宮センタープラザ(サブカル)

 

H29.11/10(金)しごとで三宮。

 

終了後、三宮センター街を歩いていて「そういえば高校時代はよくセンタープラザに来ていたなあ」と思い出し、久々に行ってみた。

どうなっとるかな。

 

 

 

 

( ´ - ` ) サブカルの沼か。

 

 

日頃、梅田に居すぎて、梅田以外の都市に滞在すると割と調子が良くないのです。梅田との生活が長すぎたかな。三宮に来ることは稀で、定期券の範囲外だから勿体ないし、用事は梅田で事足りるし、でも数か月おきには何らかの用事で来るという人生を送ってきましたので、あまり他人の感じもしないし。たまに会う古い愛人みたいな存在になっています。

 

 

 

三宮センター街は1971年に鉄筋アーケードが構築されるも、1995年・阪神淡路大震災で被災し、その後1998年に復興、現在のアーケードが竣工。そんなに昔でもないのに、今となっては少々レトロなフォルムですね。建築の鮮度、時代の反射性はすごいなあと思います。

 

けど何かこう落ち着きません。アーケードは高すぎるし、ずらっと立ち並ぶ店舗は油断なく、こちらを見ている。道では通行人が止まることなく行き交っている。なんだかな。特に空間は、縦に伸びすぎていて、閉ざされたホワイティ梅田や大阪駅前ビルに慣れていると、どうも調子が狂います。

 

 

( ´ - ` ) ウエッ。

えぐみの強い光景を見ました。サブカルどころではない。

 

あとはろくに注目すべきものが ない。 今の私はおしゃれとかおしゃれ雑貨とかおしゃれワインとか、おしゃれ小物、おしゃれ革製品など、全般的に関心が起こりませんで、カオスな気配の漂うセンタープラザに入ります。

 

 

センタープラザ3階>

 

( ´ - ` ) カオスだ。

 

一気に世界観が偏りましたね◎ センタープラザ2~3階は、マンガ、アニメ、それらの関連グッズ、トレカ、ゲーム類の店舗が豊富です。

私は高校時代(96~98年)にちょくちょく来ていましたが、中古CD屋が何件か固まっていたのをラウンドしていました。限られた小遣いでより安くCDを買うため、京阪神の中古CD屋を行脚していたのです。

当時はアニメ系グッズ店舗は、「アニメイト」がセンタープラザ西館にあったぐらいかとおもいます。「萌え」という概念もない時代で、現在流通しているような、記号性の洗練されたアニメ世界とは違いました。ナディア、EVAやスレイヤーズレイアースなどが一般民間人との接点を大いに開拓した感がありましたが、どちらかというとコア層が楽しむ世界で、まだまだアクの強い、とがったものだった印象があります。

 

 

中古ゲーム全般を扱う店。いいじゃないですか。スマホ以外のゲームを全くしない生活になっていて、次にこういう店に世話になるのは老後かなと思います。店内をひやかすのは面白く、ネオジオなど様々なゲーム機体が痛んだ軍用機のように積み上げられ、サブカル史の地層を感じます。

 

 

センタープラザ内のデザインは独特で、直感的には70年代ぐらいのセンスですかね。特に華美さ、妙な装飾は無いので、バブル感は皆無です。逆に、色の使い方が奇妙なだけで、各部の作りは直方体ベースの素っ気ないもの。

 

 

ハガレンも実写される時代ですか。連載中には食わず嫌いし、今年になってやたら原作にハマって没頭し、こないだyoutubeでアニメを見たらたいへん感銘を受けました。リアルタイムでハマれないのはひとえに老化だなあと痛感します。ブラッドレイ大総統の声はとても良かった、それだけで幸せですが、戦闘の作画、スピード感がしっかりしていたので、なおさら幸せです。

 

 

空間はこのように。昨今の複合商業施設では見なくなった、固めで暗めの構成。左側の謎の階段、天井のラフ感が良いですね。

 

楽器店、アンティーク家具、中古CD・LPなどがあります。

中古CD屋は「りずむぼっくす」1件だけ生き残っており、うれしい。

店内では時の流れがゼロ年代初頭で停止しており、一種のタイムカプセル状態で、棚に並ぶJ-POPやオムニバス、100~500円セールワゴン、いずれも品物の新陳代謝が見られない。あの時のままで驚きました。

 

 

天井の荒っぽさ、柱のぎらつく鏡、蛍光灯の強さが、殺伐としていて◎

 

 

とにかくサブカルが豊富。今をときめくアニメ、マンガが大量に揃っている。しかし所詮は旧時代の人間なのか、店内を何往復しても全くときめかない・・・。

 

 

 

( ´ - ` ) あっ ときめく。ときめきます。

 

 

宝石の国は原作もアニメも素晴らしい。儚い残酷さと、戦おうとする意志と、キュートさが、絶妙。ときめく。

 

 

 

( ´ - ` ) ぐう。

ときめいていたら都市に監視されていました。

都市の意思ではなく人間様の意向ですか。データはどこに集積されるんだろう。

 

 

万博のお祭り広場の舞台みたいな構造体が、天井に続いています。全く実用性はないと思うが、何のために・・・。

 

 

見れば見るほどよくわからん建築物ですね。全体のコンセプトがない。

 

 

センター街と違って、油断とスキだらけで、パーツごとの主張がめちゃくちゃ。

通って撮り溜めたら楽しい気がします。

 

 

プラモ、ジオラマ、塗料や文具やPCのドスパラやら何やら、アニメ以外にも多角的にマニアック。写真関連の部材はありませんが。

 

 

概ねこういうテンション。たぶん日本橋のノリとはまた全く異なる。ここではセンタープラザの2~3階のみが秩序正しくグッズを売っているのみで、外部からは特にオタク感は見出せない。

 

 

古典的なロボ、戦艦、鉄道等のプラモもありつつ、萌え、二次元アイドルも豊富です。興味が湧かないので買うものがありませんが。部屋にプラモなんぞ置いたら、複雑な凹凸にどんどんホコリが溜まってひどいことになるからです。全部ふとんが悪い。ふとんのせいだ。

 

 

センタープラザ西館へ移動します。

 

中途半端に宇宙船ぽい連絡通路が高校時代から気になっていました。今もやはり気になります。しかし撮り方を工夫する気も起きず放置。 

 

 

西館ではトレカの店が盛んで、中学・高校ぐらいの男子がえらく盛り上がっていました。私も幼少期はカードダスとかに相当熱を上げていましたが、当時は希少品を高額で売買するルートがなかったので、それはそれで幸せだったかも。1枚千円、2千円とレアが売買されているのは子供にはキツいか。

 

 

 それにしても1視野における情報量が多すぎて、全く脳の処理が追い付かないんですが。字が細かくて読めませんし、何の情報かも分からん。こういう高密度店頭広告ばっかり中判カメラでビチビチに精緻に撮り集めてみたいなあ。

 

 

 

 とりあえず乳のはだけた抱き枕カバーが売ってることだけは読解できた。

うちの家のふとんにもアニメ乳を採用すべきか。いや。干せなくなる。

しかし肌色と乳の効果はすごい。過密な情報の中で一発で目のAFが合焦した。

 

 

 なんで私がわざわざ詳しくもないサブカルに足を突っ込むかというと、80~90年代のサブカルには完全にハマっていて、むしろ人格とか感性の重要な基盤となっているからです。ゼロ年代あたりから断絶が起きており、一方でサブカル側はめちゃくちゃに進化します。

現在のサブカルを押さえず、昭和の感性だけで「今」の都市の姿とか、「今」を生きる我々・都市生活者について語ろうとすると、私たちの根底に潜在するサブカル的感性について語ることが出来なくなってしまうのではないか。そういう懸念があります。それは写真作品の制作をする上で非常にまずい。

 

 

 物理的に今ここにある「都市」と、その現世をモデルに複製されたWeb空間やゲームヤアニメの創作世界とを関連付け、自在に横断可能となるためには、両者の共通言語となっているデザインやサブカルのコードを理解していなくてはいけません、という心境ですのよ。魔法使いになろうとでもいうのか。はい。

 

 

 

 圧巻ですが、何が売られているか全くわかりません。

そういう記号が大量に売買されているとしか…。

 

 

 例えばこういう分野に詳しい人ならこの少女らをどう読解するのか。どのへんがブヒるのか。これは尿をこらえているのかいないのか。いないか。

 

 

 東方はMUGENで駆り出されては終わりのない砲台攻撃ばっかしてくるので、むかついた記憶しかありません。

 

 

学園生活というお決まりの舞台ですが、私は中学・高校時代がめちゃくちゃに嫌いで、心底呪っており、共感が困難です。浪人時代の河合塾で、学生運動上がりの講師が気炎を上げるのだけが悦びになっており、萌えとか青春とかと相容れないところにいます。難しいな。

 

 

一部の男性陣は、とうとう女性を性的に社会的に消費する段階から、女性をモチーフにしたイメージを消費するステージに入ってしまったので、 スタイリッシュな土偶を熱心に信奉しているような状況が伺えます。フェミニズムも空振りして通用しない時代が来そう。どうかな。

 

 

とは言え、残念ながら記号に徹することは出来なさそう。乳とか肌、露出と、美貌、艶のある髪、スタイルの良さ、そして若さは必須で、どこまでいっても理想的な「性」を根深く求めずにはいられないあたりに、人類種としての業を感じます。2次元を極めても、みんな別に数学者ではないからな。記号化と肉がどこで折り合うのか。「性」の欲望喚起と埋め合わせをミニマルにサイクル化するための数式として作動するのだろうか。

 

 

 こういうのは気になる。デザイン性が高い、アンニュイ、押し付けがましくない・程よいメタリック、マシン。しかしこれも艶のある髪の毛、乳、スタイルの良さが優勢ですね。

 

 

さっきから同じところを何回もウロウロしている気がしますが、ウロウロしています。口内炎が痛い。サブカルがどうのと作品プレゼンで毎回口にしているわりに、サブカルの何たるかを知らんのではないかという不安があり、困ったなあ。わからん。口内炎が痛い。

 

 

 とうとう献血ルームまでどうかしてる。

 

 

「マジでやっちゃおうよ はじめての献血

 

「貴方も献血しましょう 愛すべき世界のために」

 

 

乳と肌の露出と若さの結晶体が、献血を訴えます。

 

 

 しかしそこは献血、壁一面に糞真面目な解説パネルがびっしり。

 

 

センタープラザ西館はこんな感じ。蛍光灯のぎらつきがすごいし、壁面や廊下のデザインが妙だ。変な空間です。男子たちが楽しそうにキャッキャしながらトレカを引いていて、幸せそうでいいなあと思いました。大人になると紙幣にしか関心がなくなりますから今のうちにキャッキャしておいてください。

 

 

 

 そんな空間で、公衆電話はやや居づらそうにしており、はみ出たオブジェとして私の目を引きます。

 

 

 「温泉むすめ」は全国の温泉をモチーフにしたキャラがあれこれするらしい。やることはアイドルグループ結成して全国制覇。事業スキームが完全に既視感しかないのにキャラのデザインと設定を変えれば独自の作品として成立する・・・ ああ、ジャンプが得意なアレか。手元がぶれました。

 

 

 「FORZA」(フォルツァ)は異彩を放っていて、昔からこのままのスタイルで、F1・レースカーグッズを販売。フェラーリマークだらけのお店。根強いファンがずっとついているのか???

 

 

 トレカ業界は元気だ。遊戯王とかドラゴンボールとか。

  

  

 この模様みたいな細かいのは買取価格表で、各種シリーズごとのカードについて情報がびっしり。

 

 

びっしりですね。

 

 

 

 

( ´ - ` ) サブカルとは何だったのか。

 

 

( ´ - ` )” 高度な消費でしたね。

 

 

 

つかれたので帰ります。

 

 

( ´ - ` ) うわあラッセン的なものがある。

 

 

昭和が生きている。このセンタープラザには昭和の魂が生きている。

 

 

 

三宮センター街を通ってJR駅まで帰りましょう。もう他店に入る気力はありません。

 

 

センター街で一番元気なのは監視カメラかもしれません。サブカルどころではないじゃないですか。そうなんですよ。どうしたらいいですかね。都市には監視機能が必ず付与されていますが、それ自体が目的化しているのでは。どうかな。

 

 

 

 基本的には向こうから襲ってくることはなく、こっちが何かしたときに遡って録画記録から情報提供がなされるという、リベンジ型の装置ですって。とか言いながら、中には即攻で警備員や店主がすっ飛んでくるという攻めに特化したカメラもあり、なんで一挙手一投足を把握されてないといけないのかよくわかりませんね。監視カメラをモチーフにした少女たちが全国制覇を目指すアイ活モノを作りますか。気色悪いな。

 

 

 ローラはきれいですね。サイゼリヤには10年近く行ってません。

サブカルとは何なのか。都市の監視能力とは何なのか。妙なしこりを残しながら、三宮センタープラザを終えました。艦これぐらいは見たほうがいいでしょうか。誰かサブカルおごってください。

 

 完。