写遊百珍

関西をメインに、美術館・アートイベント、登山、廃墟、珍スポットなど珍奇なものをご紹介。

【ART―写真展】コレクション展―花咲(わら)う @ブルームギャラリー

【ART―写真展】コレクション展―花咲(わら)う @ブルームギャラリー

 

仕事終わりにギャラリー視察。本日は大阪・十三で写真専門に運営されているブルームギャラリーさんへ。

 

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地図を見ると思いっきり淀川沿いです。ギャラリー? あったかな?? GoogleMap先生に導かれて歩いてきました。さて現場です。問1.ギャラリーはどこか。

 

 

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正解はこちら。一見おしゃれ雑貨屋なので、今までギャラリーとは気付かなかった。こんにちは。

 

 

 

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店内は改装真っ最中で、壁の一つ向こうはガリガリビュイィイイーンドルルルルルル。

現在は限られたスペースで作品を展示販売中。

7 / 9(日)が新装開店オープンでおひろめパーティーもやるそうです。

 

 

置かれている作品はまさに現在活躍中の、比較的新しい作家さんのもの。どれも作家さん独自の手仕事、視点が織り交ぜられていて、虚と現のはざまを突くような、二度見・三度見してしまう映像イメージです。はっきりとそのコンセプトを言葉にすることはできません、しかしいつの間にか、その映像世界の小道に足を連れ去られていた感があります。

 

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辺口 芳典(へんぐち よしのり)氏  / 「PHOTOGRAPYシリーズ」より。

ドイツで展示されたA3タテの作品を、改めてマットで覆い隠し、意図的に一部分だけ切り出すことでイメージの再解釈がなされる。一枚ごとに改めてタイトルが付与されていて、宙空に浮かんだ言葉とイメージとを結びあうことを、作家自身が大いに楽しんでいるように見える。

 

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イメージの断片でありながら、何かどうも気になり、ラブホテルの電光表示、作者の母親と思しき中高年女性の横顔、奇怪な手の振りで踊っているらしき人、色と形のどちらともつかない光る流体などは、生きている詩のように、見た先から掴みどころなく過ぎ去っていくが、完全には消え去らずに脳裏のどこかに残響があって、また気になって見返してしまう。

 

 

 

 

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大坪 晶(おおつぼ あきら)氏  / 「Encyclopedia of Flowersシリーズ」より。

これはとてもとても好きな手法、世界観ですね\( ゚q ゚ )/

大坪氏はフォトコラージュを駆使し、平面の中で別の写真を重ね合せて小気味良いイメージの攪乱を行うとともに、平面から飛び出させて立体造形としての質感を与えていました。

 

私はフォトコラージュに取り組んでいるのですが、全てはphotoshopの中です。Adobe社がつぶれたら活動が立ち行かなくなる。手先が不器用で、外科医であったならば医療訴訟の王者になっていたかと思います、それぐらいだめなので、大坪氏のように高い繊細さ、穏やかなコミカルさを有した手作業のコラージュは、たいへん憧れます。

 

 

 

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こちらも大坪氏。元々のコラージュ作品を複写し、額装したもの。

しっとりと、モノのたたずまいがある上に、デジタルノイズの結晶が結露しています。つまり元の写真が良いんですね。それだけで語る力があった上で、その本体の世界観を崩さないよう、コラージュが寄り添う。

 

予算があったら、この「The Mind Invader in Box」は買って家に飾りたいぐらいです。比較的お安い。が、どういうわけか私の5月のカードの請求が40万円を超過していたので、当面はお通夜みたいな暮らしをします。まあ旅行いくけど。嗚呼。

 

 

ドリルがドリュルルルルルルルヴィィイイイイインと鳴る中、長々お邪魔しまして色々見させていただきました。

実は私、恥ずかしながら、写真をやっていると言いながらも、美術館回りがせいぜいで、新しい世代の作家さんの生写真に触れる機会がなかったです。今後はこうした機会を増やしたい所存。ギャラリーにまめに足を運ぶのが一番良さそうですね。

 

 

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額装について、サイズ、種類、加工とお値段など、色々とコンサルタントしてくださるということで、今後も何かと頼りにする機会がありそうです。

 

 

一仕事(?)終わったので飲みたいわけですが、ここは大阪と言えども十三であって、梅田とはまた別の国です、土地の風土、物件の間合い、建物の老朽度や猥雑さなど多くの点でどちらかと言えばミナミの新世界に近い気がします。

 

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好ましい老朽化が見られます。これらも店主、物件オーナーが体調悪化したり逝去されるなどしたら取り壊されてゆくのか、あるいはこのクレイジーなセンスは後世へ継承されるのか。

 

 

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ゲリラ的に物件、店舗が生きているところに、古参の都市生活者のしたたかさを感じます。再開発(浄化)が行き届いた梅田ではまず見られない生態。

 

 

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都市の雑な界隈では、誰が何をどう見るかの想定がモノによってバラバラなため、空間がミニ多次元化することがしばしばあります。

 

 

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メイン通りに面した店舗群であるが、よく見ると破れているではないか。

 

 

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年季の入ったお水系の物件。こうした店舗ビルはエントランスが円形に突き出し、照明器具の形状と合わせ見ると魚類や昆虫の顔ような、独特の迫力があります。いいですね。

 

 

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メイン通りの店舗は横一文字に並んでいる都合、あまりカオス感はありませんが、任意に光景を切り出して見てみるとどうも情報の整理がつかなくてきもちわるい。

 

 

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一軒一軒の店舗は自社のコンセプトを打ち出そうと努力するが、あまりに両隣が近接しているため、店同士のアイデンティティーが混線して見える。和風の個室ビデオ屋のようだ。 

 

 

 

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人間界はめんどくさいにゃー。