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写遊百珍

関西をメインに、美術館・アートイベント、登山、廃墟、珍スポットなど珍奇なものをご紹介。

【ライトアップ】神戸ルミナリエ2016

【ライトアップ】神戸ルミナリエ2016

 

H28.12/7 

 

関西人は12月になるとそわそわしますね。光ものが大好きです。

そうだ、神戸光ってるんじゃね。仕事終わりにルミナリエをひっかけて酔い痴れましょうよという話が早急にまとまります。酔おうぜ。社会人ほどラリってる存在はこの世にいません。だよね。

 

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関西人がこれを見ずに死んだら、あの世で村八分になると恐れられています。

うそです。

ルミナリエ

もう説明いらないよね。

1995年12月より続いている、阪神・淡路大震災の鎮魂の灯である。今や神戸を代表する定例行事になっている反面、企業からの協賛金が減少していることもたびたび伝えられているので、毎年毎年が「今年が最後かも?」という謎の緊張感とか諦念とかが入り乱れて、関西人としては複雑な心境である。

 

場所はいつもの「神戸旧居留地」 だが、そのままメイン会場に直接行っても追い返されることは賢明な皆さんならご存知のとおり。警備員に従うことで義務教育時代のあれこれを思い出すイベントでもあります。うそです。

じゃあどうしろと言うのかと不安がる方もおられますが、そこは政令指定都市だからしっかりしています。駅前から拡声器でワーワー言ってくれています。正解は、西へ移動し、大丸の方まで行くこと。

 

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三宮センター街は店が多くて面白い、一方で、撮影の観点ではあまり珍奇な景観がなくて不向きな印象。しかしこの時は宇宙船のようなものがぶら下がっていて、私はとてもよろこんだ。わあい。

 

こうして大丸の方に行くと、警備員がわあわあしている。管理社会だなあ。俺たちはデモ行進をしているのではないのだが。仕方がない。指示に従ってひたすら決められたルートをしょぼしょぼ歩く。屠畜場へ向かう畜生の心境ですね。カップルンルンな方々は胸に手を当てて牛や豚のことを想うように。

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あっ。かばんが大量にある。

宿の無い人の縄張りというわけではないから注意。みなさんお仕事しています。警備ご苦労様です。うるさすぎるのがネック。観光と権力というテーマがあるよね。大衆の歓喜を産業にするためには、その熱狂をコントロールするための権力の行使が必ず課題となるのである。村落共同体の規模ならまだしも大都市におけるそれは大いにマンパワーを要し、拡声器や警察車両などで効率的よく力を行き届かせる必要がある。それはデモの監視・鎮圧に形態が似ている。

 

 

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ということをぶちぶち述べていると恋人、妻、子供に心底嫌われるか あるいは変なスイッチが入って二人して権力論で盛り上がり「SEALSはほんと頑張ってたよ!」「この国に民主主義は無いんだ!」等とあらぬ方向で燃え上がったりしますので、大丸が美しいことに注目しましょう。この大丸は実に美しい。貴族のような、バイオ生命装置のよう。私もバイオにしてよ。だめ。そうですか。

 

一方通行をぐねぐね歩いて、三井住友銀行などのあたりに来るともう光が祝福してくれます。

 

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一方通行のレーンに入ってから約30分で、ルミナリエ入口に来ました。

道中は非常にストイックな感じで、飲み食いには不自由するため、事前におやつの力を借りるのが吉。

銀行員の方々はノルマと戦いながら艶やかな光を呪い、「おまえら光に群れやがって!昆虫だ!おれたちは昆虫だったんだ!わはは!」とくるくる回っていたのではないだろうか。そうでもないか。どうかな。

 

居留地仲町通、ルミナリエ入口にして最大の見せ場が来た。

警備員が狂ったように「立ち止まらないでゆっくりお進みください」と連呼する中、誰もが立ち止まって写真を撮っている。

 

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碧い!!!

 

\(^o^)/ 碧い!!!

 

今年のテーマは「光の叙情詩」。

いやあ、サイバーな立体電子ペルシア絨毯といった雰囲気だが、

 

 

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なぜ青いか。

2015年より、従来の白熱球からLED電球に切り替えたという。

それによって、これまでの灯――暖かく、闇、記憶のようなものを包んだオレンジ色の厚めの光から、パキッと薄くて軽くてスピード感のある世界に大きく変わった。異国感が増しましたね。

 

 

 過去はこうでしたね。例えば2010年。

mareosiev.hatenablog.com

 

碧いルミナリエは私の目には、最新技術とマッチングした新しいルミナリエの形、という、意義深いものに映った。

 

 周辺も面白くて、f:id:MAREOSIEV:20161217003138j:plain

停止された都市機能の裏側でたたずむ、小動物?節足動物?のようなマシン。

 

 

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自己防衛の免疫スイッチが入ったような柵の行列。

何から何を守っているのだろうか。

 

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 本来の役割(交通整理)を奪われたため、放心状態の信号。

都市のシステムは役割を停止すると、各部パーツが名もなきオブジェのように存在感を逆に増してくることが、たいへん興味をあれします。

 

 

 

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不気味な、美しい。青にして正解だったのでは。

シーモア最終異体(FF10)の原型を思わせる。あるいは超高度に発達した雪の結晶やプランクトンを見ているよう。興奮します。トランス効果があるなあ。同じパターンが遠近感でずっと向こうまで続いている。サイケデリックな効果が心地よい。興奮します。うんうん。あんあん。老若男女トランス。カップルが自撮りに精を出す。聖域ですから。脳内麻薬が出ているのでしょうね。脳内びたびたやん。いいなあ。自撮りも失敗するであろう。光源と闇と顔との明暗差で露光が滅茶苦茶になるがいい。わはは。

 

 

東遊園地あたりに出ました。

 

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ものすごい配線が、別の何かを作り出しつつある。

宇宙・・・これも生き物で、もっと練れば何か生み出せそうである。今回はルミナリエ鑑賞客としての目線が非常に強いですね。周辺にルミナリエと判るような配置をわざわざ入れている。一方で隣のタワーマンションを排除しなかったのはルミナリエ感を打ち消して、都市生活の日常に張り巡らされた異次元くもの巣を言いたかったのだと思われる。かっとうがあります。

 

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東遊園地の核心部。

拝んでおくと美容に良い効果が

ないかな。

中央部は御賽銭を投げいれられる。願い事をしました。幸せになるといいなあと言います。そういうことをのうのうと願うやつは実際しあわせだろうという厳しい指摘もあります。平将門になりたい。だめ。そうですか。

 

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神戸市役所・1号館24階は地上約100mあり、眼下にルミナリエを拝むことが出来る。王冠をぽんと置いたような存在感がある。意外と三宮界隈ってビルの密度が少なくて、ビルの高さも穏やかなのか。梅田や阿倍野とはまた違う都市であることがわかった。

 

神戸市役所の展望は無料なので、見学して、政令指定都市中核市で働くのってちょっといいんじゃね?と夢想してみてください。

 

 

\(^o^)/でした。