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写遊百珍

関西をメインに、美術館・アートイベント、登山、廃墟、珍スポットなど珍奇なものをご紹介。

(お別れ)【大阪・梅田】「かわいい水族館」@阪急三番街

H28.8.31 (お別れ)【大阪・梅田】「かわいい水族館」@阪急三番街

 

「いつもある」「いつまでもある」と思っていたものほど

別れは唐突で、そしてはかないものでございます。 

 

8月31日の朝。職場ですまほを撫でていると、

記事 これ  ↓

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/(^o^)\ あ?

 

 

/(^o^)\ うそいうなや

 

 

\(^o^)/ うそやー

 

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/(^o^)\ うわあ。

 

惜別の人ごみ。うそではないことがわかった。

大阪国の住人でないと、状況が分かりにくいと思いますので 

まずここが何なのか簡単にご説明しよう。

 

日本には大阪という国がありまして、その中枢である「梅田」は

主に阪急電鉄阪神電鉄の2大資本が発展させてきました。

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前者の阪急さんは、阪急梅田駅をどんどん進化させ、1969年に現在の場所へ拡張改築を行い、巨大な商業施設を伴った駅ビルとして「阪急三番街」を生み出しました。

 

その開業15周年事業として、1984年に、この「かわいい水族館」が誕生。

 タテ×ヨコ=1.5m×3mの水槽が6枚並び、

向かいのミスタードーナツからよく見えます。

 

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梅田という場所は、鉄道網の要衝でして、阪急、阪神、JR、地下鉄がひしめいており、乗り換えに伴う移動と、その道中での買い物、散策が盛んに行われます。近畿圏最大級の都市であり、なにかせなあかんとなると、梅田が第一選択に挙がります。実際、買い物のたぐいは、四季のバーゲン含めて、梅田をぐるぐるすると大体満たされるようになっています。若いうちは貪欲なのでミナミへ進軍したりしますが、実際は三番街あたりの喫茶店でだらだらするほうが幸せだという現実もあります。

 

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中学・高校あたりになると、あこがれも昂じて梅田で遊ぶようになったりします。多感な時期は、残念ながら金がなく、やたら歩き回ったりします。そして多感な時期は、鮮やかだったり、儚かったり、滅びを感じさせるものに、なぜか惹かれたりします。ですので、大阪で幼少期や多感な時期を過ごした者の多くは、何らかの形でこの水族館が記憶に残っているということが言えます。30~40代ぐらいの方々にはかなりなんかこう古き良き思い出と絡み合っていたりしませんか。するよね。しないか。するよ。

 

 

じゃあ展示内容を見てみましょう。

 

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水槽①。海の熱帯魚。

どこの公務員ですかというぐらい真面目なラインナップ。

 スズメダイクマノミ。一部の狂いもない。

 

 

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全体的にこういう外観で、「水族館」というより「大きな水槽」て感じ。

そしてこの空疎さ。とりたてて別に「撮るほどのことはない」感。

それゆえにこれまで特に、一部の発狂した者(私とか)を除いて、撮影者などいませんでしたが。この日は特別に人が大挙して押し寄せました。

 

 

水槽②。

早くもプレート撮影に飽きたようです。結果この魚が何なのかわからない

 

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シクリッド系かなあ。ぬるぬる動いていてきれいでしたよ。

 

 

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同期のマダムが「水族館で撮影するのは本当に難しい」と唸っておられましたが、そのとおりで、アクリルの厚みによる歪み、背景の反射、魚類の不規則な動きやひねりなどが満開です。私の目には「動く絵画」に見えてしまって、魚と思うことがむずかしいです。あひゃあ。 

 

 

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水槽③。シクリッド乱舞で綺麗です。

 

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イエローシクリッド きれい。

 おさけをのみたくなるんだ。我慢しました。

 

 

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きらきらしていて人気も高い。

今日だけみんな眼差しが優しい。Sakeをのみたくなるね。

ないんだ。ぜーぜー。

 

 

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 水槽④。淡水熱帯魚。

見ての通り無差別級選手が勢ぞろいで、北米のガーから、南米のコロソマ、アジアのナイフ野郎、アフリカのシクリッドと、地球規模の多国籍軍を形成している。

 

この水槽がやはり誰にとっても一番強いインパクト、

 

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コロソマの黒い船体がとても印象的。

 こいつは群を抜いてかっこいい。

 

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ナイフフイッシュも不気味で良い。

背後のモンスター金魚みたいなフラミンゴシクリッドも総じて巨大。

 

 

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水槽⑤ 。一足早く引退宣言。

なんだったっけ。まるで記憶にない。

確かに数か月前から、カラの水槽があるなあと思ってはいたが…

 

 

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「いつかはこういう日がくる」と皆思いながらも、「それはまだ遠い将来」と思っていたふしも濃厚です。肉親の死別みたいでいやだな。 けどややそれにちかい。

 

 

wikiによると、水族館プロデューサー・中村元 氏(鳥羽水族館リニューアルやサンシャイン水族館の設立を担当)が手掛けたものだという。

 

 

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 水槽⑥。海洋の熱帯魚ふたたび。

ここで私は何を思ったか、魚を撮るのをやめてしまった(なぜ、)ので、6月に撮影した(なぜ、)写真を掲載します。撮るの飽きたか。酒が欲しかったか。

 

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巨大熱帯魚との密度の差がはげしい。

デュシャンってこういうわけのわからんオブジェ作ってたよな。

小箱で宇宙がどうたら。

 

 

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主役は モヨウフグ

・・・モヨウフグであってるのかなあ。斑点の付き方が違うような

 

 

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たのしいひと時も、これでおしまいです。 

 

多感な時期の思い出とか特に無いんですけどね。中学時代に女子とグループ交際とか。ないんだ。グループを憎んでいたし、多感でもなかったからそういう時代はそもそもないんだ。フラミンゴシクリッドの膨れ上がった相貌について、意中の子と会話が弾んだようなことは一度だってなかった。たとえば「多くの魚は性転換を平気で行うんだよ」と言ったら彼女は「お前もそうなのか」と真顔で訊いてきて胸が熱くなった、とか、そういう思い出、それは惜しいことをしました、そういう思い出。作ろうとしなかったことは少し後悔している。作ったところで黒歴史として残るだけだがそういう摩擦痕のようなものこそが歴史であり記憶なのだと偉い人が言っていました。写真と言う行為もそのようなものかも知れません。違う。小学校低学年の頃はこの水族館には無条件で興奮した。 魚が大好きだったし、都市というものに怖れと同時に根深い親近感を感じていたからだ。都市はわけのわからない歪なキメラだし、私たちは都市の分身のようなものだった。そ(略)

 

 

( /・o ・)   合掌。

 

 

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<9月1日(木) 現在>

一夜が明けた。

さて水族館どうなったかな。

 

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/(^o^)\ Ah.

 

 

/(^o^)\ 完全閉鎖www

 

仕事が早い。

梅田は新陳代謝のはげしい街であることを、忘れてはいけない。 

 

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はい。ありがとうございました。

他の張り紙によると、魚は他の施設へ引き取られて余生を過ごす模様。

スタッフが食べたわけではありませんでした。 

 

 

( /・o ・)  合掌

 

 

完。