nekoSLASH

ねこが超です。主に関西の写真・アート展示のレポート・私見を綴ります。

【ART】生誕60周年記念 ミッフィー展 @大丸ミュージアム心斎橋店

H28.5月某日 生誕60周年記念 ミッフィー展 @大丸ミュージアム心斎橋店

 

\(^o^)/おめえら。ミッフィーをうやまえ。

 

 

はい。

 

 

「世界初」となる、1955年・初版「ちいさなうさこちゃん」のミッフィー原画の展示。

何気にすごい企画。日本先行ですって。

 

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実は大阪での展示がもうすぐ終了(5/9(月))する。

みっひーファンはGW中の鑑賞を検討されたい。

生みの親であるディック・ブルーナ氏の下書き資料も展示されていて、試行錯誤の跡を知ることができる。

 

で、急いで梅田の大丸に駆け付けたん

です。

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本展示のポスター類は、1963年版「ちいさなうさこちゃん」の絵。

かなりメジャーな絵ですね。

このちょっと耳先のとがったバージョンが初代ミッフィーだとずっと思っていたのだが、これより8年も前に起源があることを初めて知った。

 

 

これが真のファースト・ミッフィーだ。

 

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(展覧会図録の表紙より)

 

\(^o^)/ 

おでんのきんちゃくぶくろ・・・。

 

脳が腫れてませんかね?

脳圧すごい気になります。

 

 

「NIJNTJE」は、オランダ語で「ナインチェ」と読み、「小さなうさぎ」(うさちゃん)の意味。

ミッフィー」は英語版の翻訳で生まれた名前。

日本国内でも呼称が分かれており、福音館の書籍は「うさこちゃん」、講談社のものは「ミッフィー」であるという。

 

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ミッフィー展オリジナルポストカードより)

 

ぶさいくかわいい

かな・・・。

 

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ミッフィー展オリジナルポストカードより)

 

やっぱり おでんの具・・・。

 

あるいは脳の腫脹・・・ MRIかけたい・・・

 

 

みっひー本人のみならず、ご両親のデッサンもかなり我々の知っているものとは異なっていることが判明した。

 

 

おとうさん、

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うわっ  /(^o^)\ 誰ですか。

 

後の、ふっくら玉子のような親爺ではなかった。服装と立ち姿があまりに人間臭いうえに、メガネとヒゲの具合がどうも磯野家筆頭の波平を髣髴とさせる。8年の間に何があったのだろうか。

 

 

展示会場では、チケットもぎりのすぐ後ろまでは

撮影可能となっている。

 

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黄金兎闘士。たいへんかっこいいが目が怖い。

原画の展示と並行して、様々なアーティストが無地のミッフィー像を自由にデコレートするコラボ企画も展開されていたが、この黄金版が最も突き抜けていた。

 

 

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サメの眼に近いと思うんですよね。

何人か殺めてると思う。

 

他は会場内にあったため撮れず。

中でも、めちゃくちゃクレバーでいかしてたのは、みっひーの耳、頭部、胴体をそれぞれ地球に関連する比率で塗り分けしていた作品。みっひーがグラフ化するのであった。

 

 ○右耳→地球の構成比(海、地殻、マントル

 ○左耳→地球上の元素の存在比(鉄、酸素、ケイ素、マグネシウム、その他)

 ○頭部→国別人口比(中国、インド… トップ10)

 ○胴体→人類の性別構成比(男、女)

 

 

あと、みっひーの胴体をくりぬいて(!)空間の広がりをもたせた作品も印象に残った。通常見えない領域をあえて展開するという大胆さ。

 

 

平面版のコラボ作品も。

 

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知ってる作家さんはほぼいないが面白かった。

おや見覚えのある黄色いあひるの絵柄が・・・。

 

 

原画展示で一番おもしろかったのは、採用・不採用の原画比較。

最小限の線から構成される世界ゆえに、わずかな膨らみの多寡、配置の重なりに、神経を使う。伝統工芸の工房のよう。

 

2003年「うさこちゃんとあかちゃん」の不採用絵は、おかあちゃんの体内の胎児を描いていて衝撃でした。

 

 

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「ウサギって性欲めちゃくちゃ強いんでしょ」と語るカップルのおかげで、こいつらを素直な目で見れなくなってしまったのは不覚。ちくしょうをあなどってはいけませんね。

 

ちなみにグッズコーナーの充実っぷりは今までのどんな展示よりもアイテムが多岐にわたっており、生活に必要な日用品がミッフィーで全て揃うのではないかと怖れを抱いた。そういえばムーミン展のときも、職場の机から自宅の食卓からすべて網羅できる勢いでグッズがひしめいていたことが記憶に新しい。わたしたちは資本主義の豚。

 

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ミッフィー展でした。

チケットすらかわいい。嗚呼。