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写遊百珍

関西をメインに、美術館・アートイベント、登山、廃墟、珍スポットなど珍奇なものをご紹介。

【ART】クロニクル、クロニクル!展@名村造船所跡地-クリエイティブセンター大阪

ART(大阪)

 クロニクル、クロニクル!展

  @クリエイティブセンター大阪(名村造船所跡地)

 

なぞのアート展示があると聞いて。

Webを見たが趣旨もよくわかんない。

 

なんでも、

・無料

・会期は1年間

・けど展示は2回(今年1月下旬~2月下旬、来年1月下旬~2月下旬)

・搬入、搬出も展示の一部

 

なかなかの謎である。これは行くしかない

 

\(^o^)/ いく。

 

 

 <展示概要>

展示場所:クリエイティブセンター大阪(名村造船所跡地)

会期:H28.1.25~H29.2.19

(展覧会:①H28.1.25~2.21、②H29.1.23~2.19)

 

○チラシ表

 

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○チラシ裏

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※斜めになっているのは仕様です。

 

「マネキン」とか「ジェーン台風」とは何なのだろうか。 

「会期」と「展覧会」の関係がまったくよくわからない。会期中なら勝手に入ってもよいのだろうか。1年間超という長期展示は万博並みですね。

 

<会場・造船所跡地のようす>

 残念ながらへんな雨がしこたま降ったのですね。それで地下鉄・北加賀屋駅から名村造船所跡地までの道中とか正面玄関の写真はないんだ。傘のせい。

 

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河口に面した、広い倉庫群のような、準廃墟である。吸い寄せられるよね。普段は入ると警備員にとめられちゃうんだ。この日はでかいトラックにひかれかけた。

 

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これだこれ。撮ってたわ。名村造船所ですのよ。

廃工場としか言いようのない、ゆったりとした脱力感が素敵である。

木津川河口域のだらり感がいいのね。

一般人はアートイベントやライブ的な機会に乗じてのみ入場可。お金を払って会場を借りるという手法もあるが。 

 

 

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 入口からして相当あれ。

上級廃墟の風格である。作品のことが頭からとぶ。

 

 

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っっ作品出てきた

吉原治良:《大阪朝日会館どん帳のための原画》1951年(兵庫県立美術館蔵)複製

 

渋い、渋い。「会社掲示板」。昭和の誇り高い香りと、前衛美術の具体の大将が噛み合う。

 

 

ここで名村造船所のことをおさらいしよう。 

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 1931年~1973年まで、ここ北加賀屋で造船していたようどす。

 

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これアート作品かと思ったら、名村造船所の経営理念などをまとめた社史だった。

\( ゚q ゚ )/ ドゥハ。 半端ない。 

 

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昭和というのは国内で造船してたんですなあ。隔世の感がある。 

 

しかし私たちは船を見に来たわけではない。

だろ?

 

<展示内容>

「ぜんぜんわからん\(^o^)/」というのが感想。

企画の趣旨、集められた作品の文脈、そこで共通するテーマ・・・そういうものが難しかったです。私は白旗をふる。 

 

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しかしだ。わからん客を120%全力で放置してくれるのが本企画であり、不純物のないピュアな放置は、かえってこちらを躍動的にさせてくれた。とにかく、スタッフは受付にしか居ないし、写真撮影はフリーで、元・工場だけあって相当広いからスペースはゆったり。外付けストロボを焚いて遊んでも誰にも文句を言われない。高度に知的な空き地で遊んだなあという充実感を得ました。

 

 

が、やはり作品に作品名も作者名もコンセプトも何も付されていないため、こうして後から振り返ることが困難です。そこは相当つらい。

「何の展示みてきたん」「感想どないよ」→ 「\(^o^)/わからん」

 

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 「斎藤義重に関する資料」シリーズ

《複合体》や《連続》といった名称の立体模型作品。

戦後の現代美術の牽引者で、特に前衛芸術に影響を与えた模様。

 

 

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 三島喜美代 《Push-B》(左)、《work65-A》(右)

どちらも1965年の作品。 

この頃はコラージュ絵画。のちに陶芸、彫刻で新聞など大量消費される紙メディアをモチーフに立体的な作品へ。

 

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牧田愛《断片》シリーズ  2016年

 

展示が急に現代的になった。流体を平面にとどめたような面白い美しさ。私が思うに「写真」はそのうち四角からこういう可変的な流動的なフォルムのメディアへ変容していくのではと思っている。もちろん保守的な風景写真やポートレイトの安定感は相当な支持を保つだろうが、一方で越境は十分にありえる。スマホアプリの遊びがどこまで過ぎるかによる。

 

 

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そうそうこういう。2次元と3次元のあいだのような。凹凸とか陰翳とか、光沢ですね。質感いいなあ。次世代instagramはこのような形状の自由度を獲得する  ?のかな  どうかな。 

 

 

このへんでけっこう展示全体の趣旨とかテーマはお手上げ。

これらがどう関連するのか

それはおいといて、

我々が興奮し、取り乱したのが、美人のマネキンであった。

 

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 清水凱子《PWH-271》1962年 (株式会社七彩 蔵)

 七彩(ななさい)とはマネキンメーカーであり、戦後日本のマネキン界を牽引した。本展示では計9体・作家3名(大森達郎、鈴木凱子、ジャン=ピエール・ダルナ)のマネキンが展示される。

 

 

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左から、○清水凱子《PWH-271》1962年 ○ジャン=ピエール・ダルナ《FF-44》1974年 ○大森達郎《PWH-303》1964年

 

真ん中の黒髪アジアンビューティーかっこいい。

彼女らは活き活きしています。ボディはまさにマネキンそのものといった風だが

特に顔の造型が、美とキュートに満ちていて凄い。

 

 

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 清水凱子《PWH-271》1962年

魂入ってるなあ

 

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 しゅっとした黒髪美女を見ると山口小夜子を思い出しますな。

 

 

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ジャン=ピエール・ダルナ《FF-4》 1960年

気がきついモデルの舞台裏みたいな。ランウェイに立つその裏で着替え中のよう。

 

 

マネキンに本当に熱中しました。ありがとうございました。

 

 

部屋に入ったら暗闇の中を電球が飛んでて揺れてるんです。

 

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 笹岡敬《Reflex 2016》

油断してると「ブーーーン」と音を立てて逆方向に回り始める。怖い。

このノリは各種のビエンナーレとか瀬戸内国際芸術祭に近い。

急に親近感がわく。そう光や音が生き物のように行き来するんだよ。 

 

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 周囲は鏡で囲まれているのだった。

ミラーボールがキラキラして見入った。

ここでも盛大に遊ぶ。女子は光とか反射が大好きです。

 

 

2Fにあがります。だんだんどの展示がMAP上のどれか照合することが難しいため簡潔にまとめます。作品の趣旨とは別のところで撮影などして盛り上がってしまった。

 

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 吉原治良:《大阪朝日会館どん帳のための原画》1951年(兵庫県立美術館蔵)複製

 

質素な階段が素敵でしたよ。

 

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 谷中佑輔《Pulp Physique》2016年

  

 

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 谷中佑輔《Pulp Physique》2016年 

パフォーマンスを行ったとのこと。

彫刻作品を通じて自分の身体を外部化する。

 

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鈴木崇《cp-0000》2016年

都市景が4連画面でそれぞれ流され続ける。これが人と合わせるとたいへんかっこよかった。都市のイメージを重ね合わせられたとき、私達は本来の力を得るのかもしれない。

 

 

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田代睦三《1985 / 2013 / 2016 -絵画的な風景》2016年 

ぜんぜんわからんけど面白かった。机の上には小説版「風立ちぬ」。ただしページめくるたびに黒塗り。激しい自主検閲は黒魔法のようどす。

 

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問題の禁書。深く意味を掘り下げては考えなかったが、面白い。

が、写真に撮ると書道の練習みたいな質感になってしまい苦戦。

 

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なお黒板は耳なし芳一状態でホラーめいていた。

「見せるということ」「聴くということ」などの警句的なフレーズから、このような判然としない単語の重積がグオーー。 

 

 

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鈴木崇 

都市景の写真ですなあ。いいなあ都市は。

私なんの写真とったらいいかわからなくなってるんですよね。どうしたらいいですかね?(しらん

 

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鈴木崇 

 

 

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会場は簡素。 

 

 

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持塚三樹の絵画。

 

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 おおなんだこれは/(^o^)\ 唐突に全員参加型www

 

そうか私たちみんなアーティストだったんだ!

 

/(^o^)\ アートとは生き様のこと