写遊百珍

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【登山】雪がない!武奈ヶ岳@滋賀県(1)2016.1.9

2016.1.9(土) 雪がない冬山登山 武奈ヶ岳滋賀県

 

そう。雪がなかったんだよ。この時は。

 

その後、1/24(日)~25(月)にかけてシベリアに溜まっていた寒気が一気に流れこみ、「最強寒波」が九州、四国、中国地方を順番に襲っていった・・・ 我々の山行は、それよりも2週間も前のことであった。

 

ルートはいたってシンプル。JR比良駅からちょっと上がった「イン谷口」で車を置き、堂満岳・釈迦岳に挟まれた間の道を抜ける。そして「八雲ヶ原」を通り「比良スキー場跡」を登って、武奈ヶ岳山頂へ辿り着く。

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うわっ。道だらけ( ゚q ゚ ) 分岐で道迷いに陥らないか? しかし杞憂であった。案内の立札がしっかりしていました。よい道どす。

  

以下、今回のコースタイム(登り)

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・前夜23時過ぎ 地元ピックアップ→車移動→現地前泊

・1時過ぎ イン谷口 野営

・5:30 起床、準備

・6:30 イン谷口出発 → 6:50 大山口

・7:30 青ガレ

・8:20 金糞峠 → 8:32 八雲ヶ原への分岐

・9:20 八雲ヶ原 八雲ヒュッテ跡

・9:30 比良スキー場跡 → 10:10 上部到達

・10:35 コヤマノ分岐

・11:05 武奈ヶ岳頂上 ~ 12:10 昼食

・15:30 下山(北平峠~ダケ道経由)

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余裕のある、非常に快適な山行だった。快適すぎて不自然。アイゼン、ピッケル、スパッツが全く不必要w ただ、金糞峠と山頂の風は冷たく、強く、体温を奪った。

 

ではみてゆこう。

今回は3名。師匠、ヤマさんと私である。

 

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イン谷口はかつて何か建っていた?跡のような台地があり、石さえ取り除けば快適なテン場になる。水はない。

ただ、地図にはないが「正面谷」(大山口)に向かって車を走らせると大駐車場がある。トイレもあるwww なにこれ

 

 

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4時間そこいらの睡眠で起床。寒い。睡欲に負ける。

面倒すぎて煮炊きせず手持ちのパン等で朝食に。太陽はよ。

 

前述の駐車場まで車を寄せたらよかった・・・ 平坦な道をたらたら歩くの巻。

 

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今のところ雪の気配は無し。。まるで11月下旬のよう。

 

 

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 6:50 大山口。ルート分岐だが、比良スキー場跡で合流。今回はよりスリリングな方を求めて「青ガレ」選択。

 

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\(^o^)/のぞむところだ

 

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大山口から1~2分の所で水場を発見! 地図にも載っていない。ご丁寧にコップが置いてある。(罠だったらやだなあ・・・)

 

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そんな危ないの・・・? ( ・_ ;)

 

 

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ちょっとだけ山行ぽくなった。すぐ隣の「堂満岳」(どうまんだけ)にも行ったことがあるが、この地形の構成、木々や土の感じは全く同じ。双子の兄弟みたいなもんか。

 

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7:30 青ガレ。

あっ\(^o^)/ かっこいい。ようやくまともな登山が期待できる。

 

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 はしゃぎすぎて足をぐねった。いたい。

しかし喜んだのも束の間、ちょっと触れた程度で、ガレ登りは終了。あとのルートは全て、左端の土肌のあたりを歩くことになる。青ガレは観賞用だったのだ。ウェディングケーキだよ。

 

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 振り返ると、とても巨大な光があった。これが琵琶湖か・・・とても大きい。

 

 

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 7:45 青ガレ終点。

  

 

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要所にこういう救助案内があった。ガレを直接下ると確かに危険。 

 

 

 ガレから金糞峠までの急登では、キラキラした雪に恵まれた。

 

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 印象的な光景でした。

 

 

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 8:20 急登を終えて、金糞峠。

写真のとおり、穏やかな平地になっていて、一服する。がしかし、山頂から? 強い風が吹き下ろして直撃するポイントとなっていた。非人道的に寒い! 

 

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 金糞峠より釈迦岳方面を見る。さむい。

 

この左手から下り道が伸びていて、うらさびれた陰を歩く。しかし風はぴたりと止んでむしろ快適。

 

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道は落ち葉と霜?薄い雪?でややわかりづらいが、分岐点の表示板が明確なため、しっかり地図と照らし合わせて歩けば大丈夫。このため安全度は極めて高い。

 

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 と思ったら看板や目印が外されて捨てられるという事案も発生。観音様も怒っています。ていうかある種の遠隔的な殺人だからな。

 

この、森の中の沢沿いを歩き、八雲ヶ原へ向かう道は最高の森林です。枯葉と、残った緑と、薄い雪の白と、それらのコントラストが淡い美しさを奏でています。京都・北山の芦生の原生林をもっとマイルドにしたような地形。登場する木々、特に、杉の樹の雰囲気はまさしく京都北山を思い起こさせます。

 

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 杉が魔々しくてとても素敵。養殖ものの杉は優等生でまっすぐ綺麗だが「木材」という感じ。対してあるがままに育った杉は、人格を宿したかのように複雑怪奇な姿を見せる。

 

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 幹の低いところまで枝が走りまくっている。近づけない。パンクだ。

 

 

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生と死が静かに共存していて、そういう光景を見られるのが低山の魅力かと思う。 

 

 

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 老成したコケの迫力もなかなかですよ。

 

 

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 9:00 謎の赤い小屋。金糞峠から約40分で森が開ける。

物置?のようなもので、「八雲ヒュッテ跡」ではないことに注意。ヒュッテ跡は逆に支柱の跡すら残っていないw

 

 

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 小川に沿って歩いたり、小川を渡ったりしてまた森。杉が相変わらず立派どす。

悪魔の指のよう。 

 

 

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光の陰翳にはっとします。

高低差が全然なくて登山に来たとは思えない。散歩だ。

 

 

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森が完全に終わり、からっとした所に出た。ここあたりがいわゆる八雲ヶ原らしい。

 

黒塗りになっているのは、かつて比良山スキー場が稼働していた時代の「比良ロープウェイ」の名残である。登山口のイン谷口・北から釈迦岳にかけては「比良登山リフト」が、釈迦岳から北比良峠にかけては「比良ロープウェイ」が走っていて、それらを乗り継いでこの八雲ヶ原の先にあるスキー場まで客は滑りに来ていたという。移動距離長いな。

 

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沼? 湿地? 凍り付いているが

 

イモリでも探したいところだが先を急ぎます。 

 

 

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 9:20頃 八雲ヒュッテ跡。

あともくそもないが。立札さえ無い。2004年のスキー場営業停止までは赤いトタン屋根の建物がここにあって、スキー客が利用していた。ぜひ画像検索されたし。

 

スキー場はこの地に深い傷跡を残した。その対応に事業主の京阪電鉄は思い切った決断をしたとおもう。その裏では強い要望の声をゆるめなかった方々の存在があるのだが。

 

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大規模な池が広がっている。これは人工的に作られたもの。1962年の比良山スキー場開業のため、本来の広大な湿原の約半分を埋め立てたという。その上から載った土を取り除き、本来の土壌を表にさらして植物の種子を甦らせようという狙いがある。

 

京阪電鉄の関連会社:京阪園芸さんにそのあたりが詳しい。

京阪園芸株式会社 造園

 

 

 

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 9:45 見よ。これが比良スキー場跡です。

荒野ですなあ。リゾート開発はどうも胸が痛む。それでも、各種設備を出来るだけ撤去したのはえらい >京阪電鉄

 

 

※いろいろあったようですが。

http://outdoor.geocities.jp/ami_de_montagne/yakumo_gomi.pdf

 

ゴミ埋めて隠してもだめです。そら問題になるよ。

問題になってからはちゃんとやった模様。ゴミはなかった。

 

 

あとは人工芝? 下地のアレ(名前がわかりません) ぐらい。

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琵琶湖は美しくて大きい。

「ずっと見てます」 by びわ子

 

 

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世界の陰謀論について意見を交わしていたらスキー場も尽きそうだ。

ていうか相当登ってきたはずだが/(^o^)\ 雪が無いんだよ。あったかいしwww

なにこれ太陽照ってきてあったかい/(^o^)\ あったかいわー

 

 

登るの面倒くさかった。

 

 

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10:15 「イブルキのコバ」を越えて「コヤマノ分岐」へ向かう道中。

あ、植生が急に変わった。

 

 

 

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風の吹きつける方向、そして日影が整えば雪景色が拝める。よかった。それでも数センチ。アイゼンは全く不要。

 

 

 

 

山頂へ  つづく