写遊百珍

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【登山】石鎚山(2)2015.10.11_夜明峠→鎖→鎖→弥山山頂

 

 

2015.10.11 【登山】石鎚山(夜明峠→鎖→鎖→弥山山頂)

 

 

 

石鎚山で鎖を登らないのは、TDLでパレード見ないのと同じ。

本当は毎年7月1日・信者さんらによる神事「石鎚神社夏季大祭」を見学し、ご神体を背負って鎖を次々に駆け上っていく白装束軍団の姿を目の当たりにするとよいのですが。

 

恒例のルート確認のお時間です。 

そら  ド ン、

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真っ直ぐ南下。たいがいどこかで地図にない分岐に悩まされたり、偽頂上の無名ピークに惑わされたり、心理戦になりがちだが、石鎚山は青春を駆け抜けるように真っ直ぐ歩ける。

 

 

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ただしガスい。

太陽は我々を見捨てたっ。

 

 

 

そうは言うても、人も多いし、道はなだらかだし、

何をどう考えても平和である。スローライフを絵に描いたような山行。

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12:00 「夜明峠」

私の仲魔によあけまえ氏という方がいて、廃墟や珍スポットにしばしば出向いていたがそろそろ無をフィールドに活動しようではないかと言っている。それはそうとして最近このあたりで遭難があった。

 

(以下、NHKニュースより転載)

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西条市石鎚山で、18日、36歳の母親と小学生の女の子が下山途中に道に迷ったと通報があり警察と消防は、遭難したとみて付近を捜索しています。
行方が分からなくなっているのは高知市から登山にきていた36歳の母親と小学5年生の長女11歳で、18日午後4時半ころ、母親から携帯電話で「石鎚山を降りていて夜明峠付近で道に迷った」と消防などに通報がありました。
消防が携帯電話で確認したところ母親は「けがはないものの子どもがすこし衰弱している」と答えたということですが途中で携帯の電池が切れ現在は、連絡がつかない状態だということです。
また女性の夫によりますと2人は軽装だったいうことです。
警察と消防は、18日、防災ヘリを出動させて空から捜索すると共に、捜索隊を派遣し標高およそ1650メートルの西条市の「夜明峠」付近を中心に夜遅くまで2人を探しましたが、見つかりませんでした。
このため警察は、19日朝から再び防災ヘリを出して捜索を再開することにしています。

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36歳で小5の長女/(^o^)\ おれはどうなる

そこは論点ではないが  どうなんかな

いやそれは それよりも、

夜明峠で遭難できるところは無かったはずだが(※FF13ばりの一本道)、一体どうやって道に迷ったというのか。よほど暗くて道を誤ったか、疲労の末に見えない道が見えたのか。

 

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 12:12 一ノ鎖 手前の物置みたいな小屋

鎖ラッシュが始まるよ。

 

石鎚山では計4回、鎖ルートが登場しますが、全て迂回路が設けられています。

 愛犬を連れて山頂の神社に参拝する人もいます。(いました)

 

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一ノ鎖。さっそく渋滞。

やむをえない。慣れていないから脅えるんです。平時、わたしたち社会人は、垂直に近い壁面を鎖で伝って登る機会に恵まれない。なぜ私たちはこうして濡れてまでこんな所に来ているのか。濡れているんですよ。雨やんだなあ。よかった。

 

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うだうだ言わず33mのぼるよ。

一つの岩場に巨大な鎖が4~5本並んで垂れている。これは登り専用・下り専用に分かれているためで、仲よく横に並んでキャッキャするためではない。紳士的なふるまいが望まれる。欲を言えば迷うことなく下りも鎖を使おうとする猛者になりたい。

 

特段に難しい箇所はなく、 すたすた登れるが、最後の方で足のホールドがかからない箇所があるようだ。それで左端を登っていた人が、右隣、また右隣の鎖へと移ろうとし、余計に次の一手に困ってしまう。

 

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 答えは「謙虚にふるまって『さっさととどめを刺せ』」だ。英国の護衛官もそう言ってます。堂々と正面突破でゴリ押し、大股のピッチで鎖をフルに使うとすんなりぬけられる。躊躇して硬直するのがいちばんよくない。

 

 

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 ここで石鎚山の歴史を復習しましょう。

戦前から登山者に人気。ゴアテックスもない時代から。

スキーで有名なんですね。四国でスキーというイメージはなかったが、四国山地のおかげで7~8箇所が営業している模様。

 

 

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ヘリポート付近。ササ地帯。魚の直立背骨のよう。

 霧で神秘 元の地形わかんない どこ

 

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鳥居が多いの。山岳信仰ですから。Godのふところに抱かれてるわけ。

霊感ぜんぜんなくて有難味がわかんないのです。

 

 

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12:30 二の鎖小屋あたり

建設資材の小屋とか休憩スペースとかトイレとか なんか3つぐらい小屋ある

んだけど? 建設ラッシュですね。

 

 

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最新の小屋。バイオトイレ&休憩所。出すもん出しなよ。

 

 

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12:35 「二ノ鎖」

鳥居再び。神域の中で更に門。よりホーリー度が強いと思う。生まれ変わって線の細いアーティストになれたら霊感試そうと思う。どうかなー ^-^。

列が動かない。先の方で立ち往生しているようだ。

Welcome \(^O^)/ hard mode.

 

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二ノ鎖。 \(^O^)/

 全長65m。最初はややなだらか、15~20mぐらいで垂直化。

足場はかなり多い。けれど渋滞の待ちはつらい。

中腹では岩壁だけでは足がかからず、鎖にかけられたトライアングルを足場にする。ややテクニカルな要素がこれまでの鎖とは異なる。しかし左右の端は1~2人は立てる平地があったりして渋滞中も待っていられる。

 

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 「試しの鎖」の切り立ったストイックさに比べて、ボコボコと足場がせり出しているから、小休止が存分にできる。余裕があればノー鎖でもある程度登れるかも。

 

 

 

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12:46 度々ストップがかかるので、まだ中腹なのに10分経過。

撮影者(私)の気持ちにあそびがありすぎて傾斜の写りが妙にゆるい(本当はもっと急だよ)。写真は主観のコンディションに相当引き摺られるものですね。実際この鎖は楽しかった。中盤からはピッチが広いので大股で大胆に体重移動しよう。

 

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これ。この角度。

すぐ隣にも同様の登りルート鎖が存在し、そちらでも渋滞が起き、上部で詰んだ人を誘導する声がわあわあ響いていた。岩に親しんでいないと、初めてでこの体験は非情かもしれない。しかも濡れている。

 

雨風による鎖の冷えは凶悪で、グローブを常備していて正解だった。

 

 

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大の大人がぞろぞろと、霧の向こうから鎖を伝ってやってくる・・・まさに修行。客観的に見るとなかなか狂気をはらんでいる。恐い。 

 

 

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なんで2本なのか判らないが、この太い鎖を命綱として全力で掴んでゆく。

画面中央のトライアングル状の鎖は、掴むだけでなく足を通してハシゴ的に使う。

アスレチック度の高さに惚れること間違いない。

 

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おわかりいただけるか。通常の登山道と違うだろう。

尖っていると思うの。鎖の密度とか禍々しさが。まあ優しさなんだけど。

 

 

 

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 大きな鎖のメイン壁を終えたら少々の鎖で〆。

これは〆のお茶漬けを吸うぐらいの力でいける。

 

 

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 はい おつかれさまでした。12:57

歌でも歌ってください。

 

まだ最後に「三ノ鎖」があるはずだ、と警戒するが、今までのように分かりやすい鎖道への分岐や案内が全然ない。鎖待ちで盛り上がってる行列もない。あれ。二ノ鎖終了後に出てきたか細い〆のあの子が「三ノ鎖」だったのかな・・・と思ったが、実は現在修理工事でルート閉鎖されていたのであった。知るのは下山の頃。

 

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 山頂神社が近い。にわかに渋滞気味。

だめだ苦手。富士山でイライラしたなあ。「ここは山じゃねえ!伊勢神宮だ!」って胸の中で絶叫したのを覚えてる。

 

 

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とうとうすごくしっかりした階段まで現れる。

頼りになりすぎる道って逆に自分が何してるか見失うのよね。

 

 

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参拝の路ですからね。

すれ違い'n'挨拶は「おのぼりさん」「お下りさん」と声を掛け合うのがここでのならわし。

 

階段を登りきると山頂。時折、かなり強い風が音を立てる。

 

 

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13:07 頂上山荘。

 

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 注意書き。4番目ヤバい。

ご神体に口づけ  唇が焼けてただれても知らんぞ。

 

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滅茶苦茶に拘束された巨石群。尋常な縛り方ではない。

この裏手あたりにもしかして「三ノ鎖」あるのかな。

 

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石鎚山山頂のようす。

ただしここは標高1,974mである。通常「西日本最高峰は石鎚山(1,982m)」と評されるが若干足りない。

なぜなら皆が立っているのは「石鎚山」の中でも「弥山(みせん)」というピークであり、1,982mはもう少し先の別ピーク「天狗岳」山頂に登らなくてはいけない。 あかんやんか。最後の最後で割と悪女みたいなことをしてくれる。

 

次回は霧と強風の中、真・ピーク「天狗岳」に至る道をレポ。

 

 

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