写遊百珍

関西をメインに、美術館・アートイベント、登山、廃墟、珍スポットなど珍奇なものをご紹介。

【登山】八ヶ岳(4)2015.8.23_下山:赤岩の頭→赤岳鉱泉→ゴール

2015.8.23  【登山】八ヶ岳(4)下山:赤岩の頭→赤岳鉱泉→ゴール

 

「下山のこと、覚えてます」という登山は少なくなった。

よくもわるくも、登山に慣れてしまったためだ。

慣れにより、下山は作業と化す。工場従業員のようだ。

頭をぶつけて流血するぐらいしないと最近めっきり覚えてない。

 

 

おぼえてねえよ\(^O^)/ どうするんだこのブログ

 

あっあっ 下山コースタイム総括しよう

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5:05 赤岳天望荘 出発

6:20 三叉峰

6:35 奥ノ院(横岳山頂)

7:20~30 硫黄岳山荘 (トイレ休憩)

7:55 硫黄岳山頂

8:18 赤岩の頭

9:25~50 赤岳鉱泉 (アイス休憩)

10:40 堰堤広場

11:15 美濃戸山荘

12:00 八ヶ岳山荘 (風呂&昼食)

14:25 大阪行 高速バス乗車

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朝4時に起きてちょうどぴったり。高速バスの時間がやや早いの。辛い。

 

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8:05 硫黄岳山頂~赤岩の頭より山嶺をながむ。

えらく高い山ですなあと言っていたら昨日登った赤岳だと言われた。

赤岳え (  ゚q ゚ )? 

真北に向かってずっと歩いてきたがここでUターンしている。対面するのは当然です。しかし眼球や脳の感覚としては「北上し遠ざかり続けてきたから、赤岳が眼前に見えるわけがない」と判断している。なのにある。焦った。

地図で全体俯瞰することをさぼると位置が分からなくなる良例。「理性的」なはずの判断も、体の慣性にかなり引きずられています。地図と方位磁石をまめに見よう。

 

硫黄岳からの下りは若干岩稜。

赤岩の頭の分岐点からの下りは

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出た \(^O^)/ 恐怖の樹林帯

 

周りが樹木で、石・岩・砂の道が延々続く。

人はこのような地形に足を踏み入れると、そこからの記憶をなくす。

記憶だけでなく意識までなくす。石に蹴躓く、転ぶ者も続出する。

 

人間性の回復に一役買うのが

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きのこちゃんの存在。

 

肉かよと思うぐらいの質感、ぬらみを愛で、五感を刺激する他はなし。

 

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これらの菌糸の形状や色は見事。土データ種のどこを参照してるのか。 

 

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これとかすごい。控えめだが主張があるね。

ほんのりギザギザを出すあたりの式を組んだ人はえらい。

 

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これは繊細さを捨てて幽霊みたいになったんやな。

 

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今回の山行のbest発色賞を贈呈。

残念ながらキノコという以外名前も何もわかりません。

 

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 もりもり育成したボリューミー勢が目立つが、マクロ勢力も黙っていません。

爪の先ほどのミニイエロー。8bit絵的な愛嬌

 

 

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事態は全然好転せえへんわけです

\(^O^)/ 麻痺するわ脳

ループかかってんじゃないかっていう

昔のゲームにありがちの無限ループの恐怖がよみがえる。 

 

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あっ\(^O^)/ちょっと面白い地形ですね。

なにえぐれてんの。

 

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9:00 またちょっと地形変化。

周囲の樹林が薄くなった。やることは同じ(下るだけ

 

やばい意識がなかったので会話内容すら覚えてない

重大な相談にすごい大胆なアドバイスしてたりしたらどうしよう

 

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9:16 ジョウゴ沢

一見、道っぽい跡があるけれど、「これ道だよね」などと、沢筋を登ったり下ったりしてはいけない。

ということをブツブツぼやいて正解ルートを選択する根拠探しのトレーニングを日頃の山行で重ねましょう。

 

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9:25 この上なく整然。

儀仗兵の整列のような木々が出てきたら人口物が近いサインだと解釈している。

実際近い。

 

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9:25 赤岳鉱泉。おつかれさまです。

おいアイスクリームとか アイスクリームとか

 

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9:50 レッツゴー先へ 先へ。あと2時間半(長い)

あれなに? まさかのボルダリング設備

リア充仕様小屋 ( ゚q ゚ ) ほんとどないなってんの(怖い

 

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リア充が怖すぎて花を凝視することにした。、

たいらな土地に出てきたので植物が一変、キノコより花が主役に。

 

 

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猛毒の化身 \( ゚q ゚ )/ みんな大好きトリカブト

 

異様な造形美。ツユクサを数百倍ややこしくしたような存在感。

 

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食べられそうなのもある。

 

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大群 /(^o^)\ トリカブト祭だったのだ。

毒に敬意を払え! 

 

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沢を見ると川床がえらく赤いこと。

鉱物成分に詳しい人を山行にぜひ招きたい。なめて調べてよ。

 

 

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とうとう高低差は忘れ去られ、ついに平等な世界が訪れたのであった。

刺激がない。私たちは正気をとうとう失ったので記憶がない。

まったくない。

 

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一面が苔に覆われた見事なモフい岸壁が現れたときはさすがに正気に戻った。

ああーん苔だわー これ苔すごーいー 実際すごい。 

 

 

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10:40 「堰堤広場」手前に到着。

スタンド攻撃のせいか間断なく足を滑らせて体をのけぞらすので、後続者がビクッてなる。たぶん靴のソールがだめだ、あるいは神経が死んでいる あっあっ

 

倦んだ歩行は残念ながらまだ1時間以上続く。

 

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最後の難関はスーパーフラット:歩道兼車道。

「なぜ私は重量物を背負って歩いているのか/それはどこへ向かうのか」という問いに解を返すための式がいきなり不安定に。演算はややゾンビ様です。こういう時お酒を飲みたくなるのはもうだめですよね。

 

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11:15 美濃戸山荘、赤岳山荘、やまのこ村を通過。

夏野菜は素敵だ。小学生のころ学年で一番輝いていたあの人と同じかそれ以上に原初の記憶にしっかりと刺さる。

 

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瓜が大きい。撫でてパチーンと叩きたくなる。

 

ラスト・フラット地獄。

刺激がないということは、困難な経験よりもむしろ辛い。

 

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11:57 登山口ゲート手前。八ヶ岳山荘が見える。

発狂者も出さずに何とか帰還できた。

あはあはあはあ

 

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500円でお風呂に入れる! 下山直後に入れるなんて凄いことです。

まだ下山客も少なく、快適に身を清めて、夏野菜で〆ました。

 

なんか珍奇な山ですね?八ヶ岳は。

河原で仲間とBBQを楽しむような手軽なパーティー感を広げつつも、本質的には「いや私そんなチャラくないので」「わたしをなめたらバラバラにするわよ」という切り立った山岳の顔も秘めている。

 

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 登山初心者の人と友達になったら連れて来ようと思いました。

実用性の高さはピカいち。

 

完