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写遊百珍

関西をメインに、美術館・アートイベント、登山、廃墟、珍スポットなど珍奇なものをご紹介。

【登山】西穂高岳→奥穂高岳縦走(5)山荘→白出沢→(下山)

H27.7.25(土) 西穂高岳奥穂高岳縦走(5)山荘→白出沢→(下山)

 

 

Gezan.

それは人類に突きつけられた重たいテーマ。

人類の足腰は、下りには滅法弱い。また、疲労は蓄積する。よって、終盤たいへんです。 

 

カレーが唯一の慰め@穂高岳山荘。

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美味しいです。

 

 

<行程抜粋>

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ピンクが下山行程。あと6時間も歩く。クソゲー並みに辛い。

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・9:55~10:45 穂高岳山荘(~昼食)

・11:30~12:30 下山:白出沢(雪渓)

  ~13:27   白出沢(荷継小屋跡)

・13:30~14:00 鉱石沢の水場

・14:10~14:30 重太郎橋

・14:35~15:13 白出沢出合

・15:15~15:45 穂高平小屋

・16:18 「ゲート」

・16:32 ロープウェイ新穂高温泉

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 <おさらい>

 

 

山荘から白出沢を下るルートは一見容易に思えた。深く続くカールを延々と下るだけである。スピードを上げれば60~90分は浮かせられると踏んだ。大いに誤りである。

 

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 11:30 山荘を出発。

この岩が不規則な並びで、スピードなんて出ません。最初はスパスパ自動運転で下れたが、コースの正解があるようで、無くなる。ウエッ。不正解の石を歩いていると段差もきついし浮いてたりするし

膝に負担/(^o^)\

 

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進まない。

岩しかなく、道が無い。あるのかもしれないが、全然分らない。岩は幼児ぐらいの大きさがある。「岩の声を聴け」おれはうめいた。「山の言葉を解すのだ。岩の話し声を聴くのだ」おれは有能なシャーマンの気持ちになりきった。暑いだけだった。太陽がうるさい。

一向に進まない。

 

一応、岩に「〇」「→」が書かれているが、お約束のように途切れる。

目印がワープしたらイカンだろうと思うのだが、ノーヒントで放り出される。しかし先行者は迷いなくスルスルとルートを掴んでいる。

こつがあるのか?

 

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進まない。

時間がミニマルにループしているかのように進まない。あと、太陽が熱い。暑いというより熱い。日光が白い石に反射して顔が焼かれる。せっかくの芳醇なジャンダルムとの対話の記憶も原子分解である。

 

岩なんこあるか自動計算するアプリ作ったら売れるかなとか岩の形をトレースして記録するアプリ売れるかなとか考えてるうちに本当に転びそうになる。

 

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山荘を見上げると、異なる惑星のようでたいへんに美しい。

しかしこれは絶対に登りたくない。中には白出沢と奥穂高山頂をピストンするという強者もいる。ある程度の登山歴を積むようになるとパンチドランカーと変わらないのではないかと私は思っている。みんないかれているのだ。

 

これだけ大きな岩ばかりのくせに、浮き石が混じっているのが本当にひどい。

 

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 アビオイヨ て何ですか('o' ) ?

130分?

 

 

1時間あるいてようやく雪渓が見えてきました。

 

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元気な積もりでいても、脚の疲労は隠せず、泥の中を足掻くような不確かさでがしゃがしゃと岩につんのめる。私のみならず師匠もたいがい疲弊。 

 

 

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 「雪渓はシリセードでショートカット」と滑り出した師匠が「とまらへん、全然とまらへん」と連呼。

( ゚q ゚ ) 危ないわ これ危ない 

ステップなど切っておらず、白馬の大雪渓と違って、殺人滑り台と化していた。これはタナトスですね。

(※実際にアイゼン無しの雪渓登山による滑落事故がちょこちょこ発生しています)

 

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雪渓を避けます。

一見、そこいらの河原と同じように見え、大して難しい様子はない。が、疲労の怖さはそこにあり、老人が畳のへりや布団の端に躓いて転んで骨折するのと同様、どうということもない所で体重のバランスを失ったりする。

 

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12:50 景色は美しい。素晴らしいコントラスト。

もういい加減にしてくれと心の声。

私の足のフラツキもMAXと相成りまして、盛大に転んで1回転します。ヘルメット被って本当によかったね(*-*) 

 

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 13:05 ついに雪渓、カールが終わるが、まだまだ先は続いている。

/(^o^)\ 鬱になる。

 

体調、体力が万全なら絶対にどうということもない道だ。今はあらゆる岩の凹凸が凶器。

 

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長い。

ジャンダルムをくぐりぬけていた時の、あの崇高な気持ちを返してくれ。

だめだ 白い岩に日光が反射して、脳が熱い

 

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13:30 「荷継小屋跡」

がっつり、ジャスト2時間。

全然短縮できず。これなら体力温存しながら下れば良かったと思う反面、あれだけスピード上げた(と思ってるだけ?)のに、なおコースタイム通り。狂ったコースですね。

 

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この先は岩から解放され、よくある山道に。ただし左手は草で隠れているものの谷で、白出大滝がザーザー唸っている。フラついて落ちると大変。

 

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久々に普段の登山道

 

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梯子。疲れていて喜ぶ元気がない。

また疲労よりむしろ、急斜面をつんのめりながら歩いたことで、爪の先が靴に当たって圧迫され、ものすごく痛い。後で爪の根元ががっつり内出血して紫になっていた。こんな症状はじめて。

 

 

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 14:10「鉱石沢の水場」(※立て札あり)

\(^o^)/ ワーイ 水だー\(^o^)/

 

清潔な雪解け水が 流れてくるスポット。豊富な水量の沢で、たいへんにリフレッシュ。

小休止。たいがい疲れてます。

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鉱石沢から先の道が不明確で、かつ、沢&また岩場ぽい地形。「一手ミスって道間違いしたら詰む」予感。素直に沢を横断すれば道の続きがありました。

 

 

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 進行方向左手は沢、谷で、次第に高度がついて、落ちたら大怪我 or 遭難のレベルに達します。生まれたての小鹿のようなぷるぷるとした脚の私たちは大いに恐れた。

 

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 谷だよー。やだなあ。もうやだ

 

 

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相当な高度。かつ岩場。

このコースは山慣れした人でないと危ないと思う。

日頃は絶対にお世話にならない鎖に一命を託す我々。脚ぷるぷるやねん。

 

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14:30「重太郎橋」すぐ傍の大梯子。

登山道というか、昔のボッカ道? 一般登山道に飽きてきた身としては嬉しいはずだが、もう心底ゲーゲーしてます。

「重太郎橋」は沢にかけられた簡素な木橋で、すのこ的な簡単なもの(気力がなくて撮影すらしていないw)。

 

ここで小休止。

一気に自動運転で下るだけの道で座り込み、休憩するなど、珍しいことです。あしがいたいよう。

 

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14:50 再開

新穂高に出るまであと3時間とかあたまおかしいです。

 

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ここから難所ゼロと踏んで、師匠がギアを高速に入れる。この作戦が当たって大幅に時間短縮。

 

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一部崩落個所もあるが、以前問題なし。

爪さえ痛くなければ… 

 

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15:10 「白出沢出会い」

90分かかるところを20分ぐらいで? 踏破。地図のタイムがアバウトなのか、ラストスパートかける人がいないのか。

ようやく乗用車を目にして、ようやく白出地獄から解放された実感。うれしいー

 

けどまだ90分あるねえー

 

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15:45「穂高平小屋」通過。

新穂高温泉街から1時間前後という立地。利用シーンが思い浮かばない。

山小屋というと店先に飲食物やファンシーな飾りをちらすなどして、一般客にオープンな店という雰囲気があるが、こちらは人様の別荘のような、謎の雰囲気。

 

 

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16:18「ゲート」到着。

長い。長かった。あほか。

道中は工事車両の往来があるが、一般車は入れない。車で迎えにきてほしい…

 

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16:25 堰堤の工事現場を見ながら

まだかよ/(^o^)\

高低差のない道はダラダラ長いですねー。ジェンダーと無性生殖の話を幾ら重ねても道が終わりません。

 

 

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16:30 新穂高ロープウェイ駅 到着。

白出沢出合から80分。途中で道に座り込み休憩したのでそんなもんね。

穂高岳山荘から5時間。6時間が目安だったのでまず合格か。もうやだ痛い。

 

\(^o^)/ 痛い。

 

このあと平湯温泉まで足を延ばすことにより、金沢発大阪行サンダーバードがどうあがいても間に合わないことが判明したため、私は夜行バス、師匠&ヤマさんは金沢泊として、金沢駅前で飲みました。おいしかったです。