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写遊百珍

関西をメインに、美術館・アートイベント、登山、廃墟、珍スポットなど珍奇なものをご紹介。

【登山】西穂高岳→奥穂高岳縦走(2)西穂山頂→逆層スラブ直下

 H27.7.25(土) 西穂高岳奥穂高岳縦走(2)西穂山頂→逆層スラブ直下

西穂山頂からが本当の人生です。

 

 

コースはこちら、青線。

(地図は2011年版のため、実際の山行に当たっては最新版を参照されたし)

 

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<縦走行程>

・8:55~14:30 西穂高口→西穂高岳山頂

・14:50~15:35 西穂山頂→赤岩岳

・15:35~16:10 間ノ岳

・16:10~16:58 間天のコル&逆層スラブ  

・17:10~17:35 逆層スラブ越え→天狗岩

 →付近で幕営、夕飯、就寝

・5:25~6:00 垂直のクサリ&天狗のコル(避難小屋跡)

・6:05~7:40 コブノ頭

・7:55~8:00 ジャンダルム登頂

・8:20~9:05 ロバの耳

・9:05~9:20 馬の背

・9:20~9:45 馬の背通過~奥穂高岳山頂

・9:55~10:45 穂高岳山荘(~昼食)

・11:30~12:30 下山:白出沢(雪渓)

  ~13:27   白出沢(荷継小屋跡)

・13:30~14:00 鉱石沢の水場

・14:10~14:30 重太郎橋

・14:35~15:13 白出沢出合

・15:15~15:45 穂高平小屋

・16:18 「ゲート」

・16:32 ロープウェイ新穂高温泉

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では西穂山頂の続きから。

地図を見る限り、大きなポイントとしては「赤岩岳」、「間ノ岳」(あいのだけ)、逆層スラブの3点を越えれば「天狗岩」(天狗の頭)に至り、今夜の幕営地にたどりつけます。地図上で判明しているポイントだけで済めば。

 

地図上で判明しているポイントだけで済めば。

\(^o^)/

 

結論から言うと地図の通りだったので安心しました。有名かつ危険度もあるルートゆえに地図情報も要点を漏らしておらぬようです。

 

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登山道というより踏み跡が続きます。しかしこれは相当な親切設計の部類。

 

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だいたい下は谷です。落ちたら止まりにくそう。

いや止まらんか。

 

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目の前のアレが「赤岩岳」なのか、無名のピークなのか全然判らない。

地図に載っていない無名のアップダウンを私たちはたいへん恐れました。なぜならそれは体力をとても奪うからです。そして泣くでしょう。

 

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 手前のピークが赤岩岳? 岩肌が赤い。

薄暗い雲が気になります。夏のアルプスは午後の雷雨を恐れよと必ず言われます。

かみなり耐性がほしい。しかし荒々しくも繊細な岩稜です、気に入りました。

 

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15:08 地図の「危・長いクサリ」 地点。

機嫌よく登っていたら降ろされる。よくあること。しかし直下は底なしの崖で、微妙に足場の確認もしづらく、非常に緊張汁が出る。

 

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間ノ岳」。まるで要塞。城攻めに来たのではないのだが…。

 左手前に隠れているのが「赤岩岳」ピーク。

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15:36 赤岩岳のピーク。ここはただの通過点。

岩の中にゴミねじこんで棄てたやつ出てこい( ・_ ;)

 

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間ノ岳とご対面。

一見して登山道がどこか全く分からないwww こいつはすげえwww

 

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アップダウンがすごいのね。熟練者でないとスピード出せませんわ。

 

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15:50 下りきった地点より。ピクセル状の巨大壁\(^o^)/

やはり自然の生み出すデザインほど面白いものはない。原始のはずが死ぬほど新しいもののように思える。

 

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凹凸の非常にはっきりした岩が多いので、その気になればどこからでも登れそうに思ってしまう。が、正解以外は後でひどく詰んで進退窮まります。集中力を切らさぬようにして「〇」「×」「→」を見つけましょう。

 

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「あるとこには、あるもんやねえ」と遠縁のむかつくババア(火垂るの墓)が仰っておりましたとおり、あるところにはちゃんとルートマーク打ってあります。

 

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16:10 要塞のふもとに来ました。

自然がランダムに作ったとは思えない形状。建築物の姿をしています。

 

 

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間ノ岳頂上付近、要塞横。

これは…! 人工的に整地されたポイント\(^o^)/

 

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16:18 間ノ岳頂上。

先が長すぎて感動や安堵がないw しかしピーク名を明記してくれているのは重要。なんせ看板や山小屋など、地図と現在地を照合できる術がないのです。

 

すぐに地図:「垂直な岩場にクサリ」登場。防災訓練だと思ってやれば大丈夫。

 

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西穂ー奥穂間コースは恐れられています。私も実態と対話するのは初めてです。

やってみて判りましたが話のわかるやつです。いいやつです。むしろ能弁。

「クライミング等経験のない一般登山者でも歩ける」が、「他の山のどんな一般登山道にも似ていない(道と呼べるかあやしい)」のが特徴です。

 

 

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歩くと大変に面白く、そして快適です。しかし疲れが足に溜まっていたら地獄。ワンミス即死であることには変わりなし。

 

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午後から曇ってきて、西穂以降はガス気味。雨でも降られたらどうしようかと気が気ではない。こんな岩しかない場所で足場が濡れたら、、超級で遊んでたつもりが超地獄級になっちまいますよ。あ、なぜか稜線上は電波が良好なのでパズドラできますw。

 

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美しいんだけれどコースが変。両幅にゆとりがあるだけ幸せ。

 

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ガレた岩場を下らされます。当然のようにペテン岩※ が多くて精神をやみます。

(※独自に命名。比較的大きく、しっかり固定されているように見えて実は浮き石というクソトラップのこと。足場、ホールドとして体重をかけた瞬間に惨事イベント発動。自身がバランスを失っての転倒、滑落につながるだけでなく、岩そのものが動いて落石し、直下の人間をおしおきメテオするなど、凶悪さが際立っているのが特徴。)

 

 

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 ガスとペテン岩トラップにげんなりしていたものの、約30分かけてようやく「間天のコル」到着。やったね。

・・・ほんとオマケ程度のスペースしかないんですな。山と山の合間を若干つなぐ程度。

 

コル中央、崖左側に

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 地図「間天のコル」のビバークポイント。

幾つかの山行レポにて存在は知っていたが、写真では見たことがなかった。

3~4人用テント一張りが限度。谷底からの風とか大丈夫か。怖くて張る気がしないw

 

その上を見上げましょう。

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ジャンダルムと言えばこれ。「逆層スラブ」。

もはや代名詞的。

ジャンダルム4天王といえば「逆層スラブ」「コブの頭」「ロバの耳」「馬の背」。

ああリアルRPGだ。疑似恋愛でもある。

写真にすると孤高の難所としての鋭さが強調されますが、実際にやりあうとちゃんと対話可能。 

そう、ジャンダルムコースの最大の魅力は、ちゃんとがっつり対話可能なこと。

ラブい。

逆層スラブを登ると「天狗岩」で、ようやくビバークポイント。

 

次回に続く。