写遊百珍

関西をメインに、美術館・アートイベント、登山、廃墟、珍スポットなど珍奇なものをご紹介。

【ART】PARASOPHIA@堀川団地・上長者町棟(前編:仮面)

PARASOPHIA@堀川団地(前編:仮面)

 

 「堀川団地」。そそる会場名である。間違いなくアートイベントの時でなければ立ち入ることは難しいスポットである。 

烏丸からはバスでないと移動が苦しい。堀川通りまで出て、二条城を越えて、北上する。バスは悪夢のように混んでいて、身動きが取れないが、私の鞄が体に障るらしく、前の老人が怒り出す。縺れた糸のような時間を耐えると、商店街に到着した。

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 見知らぬ地を訪れることは、夢の中を歩き回るような不確かさが伴う。京都には祖父がおり、いろんなところに連れていってもらったが、堀川団地なるものを知る機会はなかった。改めて地図を見ると、それぞれの位置関係がようやく分かってきた。堀川団地は、御所から一区画しか離れていないとか、北上すると晴明神社に辿り着くとか、祖父が最期を迎えた京都第二赤十字病院がすぐ傍にあったこととか。

 

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堀川団地は全部で6棟ある。椹木町団地、下立売団地、出水団地第1棟・第2棟・第3棟、上長者町団地、計6棟。堀川丸太町から堀川中立売の南北間に、堀川通の大きな車道に面して一枚ずつ並んでいる。高さは3階までしかない。

 

 一階部分は商店街として色々な店舗が並んでいる。近くに大手が来ていないのか、生きている商店街といった感じがする。 

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 えっ  なに

 

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PARASOPHIAの出展ではなくゲリラ空間でした。

 

 

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空き店舗をPARASOPHIAサテライトブースに使用。

 

 

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堀川団地で検索するとリノベーションプロジェクトの取り組みがずらりと並ぶ。現在も団地として使われているものの、1950~53年に建てられた鉄筋コンクリートの老兵。定年退職するような歳である。実際、1990年の時点で、将来の老朽化対策にかかる建替えをにらみ、新規入居者の募集をストップしている。

 

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 戦後日本の「最先端」を感じましょう。私たちは色々変わった。

平均身長も伸びた。 

 

ただいまー

 

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誰、 ( ゚ p゚ ) 

 

 

ブラント・ジュンソー〈ミューズ〉 

 

 

 

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 昭和の団地の一角に、石仮面が生えている。

 

 

なかなか頭くるった空間。内装業者が南アの呪いに侵されてしまうぐらいでないと実現しない。

 

 

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仮面は感情を持たず、薄いもので、まるで大やけどで表情を失くした人のように佇んでいる。顔が薄いのは怖い。そこにその者の「我」はあるが、それを察するサインが乏しいためにどう接して良いか判らない。また、私は「仮面」と表したが、見ての通り誰かが被るようには作られていないため、結局は「顔」として向き合う羽目になる。火傷顔…

 

困( ゚q ゚ ) 

 

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 集合住宅にお馴染みの公共系ステッカー

を見てなごみます。

国勢調査のデザインはいつも風鈴に見える。

 

 

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団地の持つ冷やかさは好きです。

 

 後編へ続く。アーティストの小宇宙が炸裂。