写遊百珍

関西をメインに、美術館・アートイベント、登山、廃墟、珍スポットなど珍奇なものをご紹介。

【鉄道】淀川橋梁(通称「赤川鉄橋」)

H25.8月某日 【鉄道】淀川橋梁(通称「赤川鉄橋」)


廃墟・珍スポット・美景を極めんとする男、小唄氏から久々に誘いが舞い込んだ。
「ここはどうです…9月に閉鎖ですよ!」

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「歩ける線路」などと話題に上がっている淀川橋梁。
通称「赤川鉄橋」。歩道部分は「赤川仮橋」。


デイリーポータルZにもその特集記事が上がっていて、以前から
「この鉄橋熱い、歩行者と貨物列車がきんきんに至近距離だなんて、熱い」と
片想いを患っていたのだが、
閉鎖となるのであれば、もう猶予はない。


( ゚〜゚ )ノ へい。

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左の細い方の線が淀川橋梁。
城東貨物線の単線である。


今回は、小唄氏の車でびゅんとアプローチ。
世の中、ネットで便利になったもので、何時何分に貨物列車が起点の吹田・百済
発車するかまとめたサイトまで存在し、活用させてもらった。


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淀川橋梁に来ましたよ。

<赤川仮橋>
橋 長:614.96m
幅 員:1.8m
形 式:桁橋
完 成:昭和4年
行政区:都島区東淀川区



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人が歩く部分は「赤川仮橋」という名前で、永遠の(仮)なのだった。
完成度は高いのに。


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赤川仮橋の部分を削って、複線化することが計画されている。
元々が複線使用を想定されていたものを、大阪市が借り受けて、仮設歩道として
使用しているようだ。


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「城東貨物線」は「片町線の鴫野駅から東海道本線吹田駅および、おおさか東線正覚寺信号場から関西本線平野駅に至る貨物支線の通称」(wiki
とされている。

2008年3月15日に「おおさか東線」が放出―久宝寺間でデビューした。
しかしそれは計画全体のうち、南側だけが稼働したにすぎず、
今後は2018年までに「北梅田駅(梅田貨物駅跡あたり)―新大阪駅―放出駅」を結ぶ北側路線の
整備を進めることとしている。


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くうん( ゚ε゚ )


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これまで大阪市中心部から郊外の北河内にかけては、東西の路線はJRと私鉄各社が走り、
充実してきたが、それらを南北に接続する交通機関はバスぐらいで、
非常に不便であった。

住道や放出から新大阪に行こうと思うと、北上できれば早いものを、
ツバメ返し的に大阪駅まで出てから切り返さなければならなかった。

それが解消される、非常に有意義なプロジェクトではあるのだが、
この歩道がなくなるのはけっこうかなり相当もったいない。

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何かが淀川を流れていきますよ('o' )


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手すりや床は比較的新しく、しっかりしている。



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橋には、自転車が合う。
長い貨物列車とチリンチリンの快走とのコラボを見てみたい。



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地元民の生活感を語るには、車のついたものが欠かせない。
夫婦あるいは婦人の押すベビーカー、老人の押し車、そして自転車である。
自転車の雄弁さは一体何だろうか? どこにそんな力があるのか。
機能的だがまったくスタイリッシュではない胴体の構造などに、萌えてしまうのだろうか。


おや、
周囲が慌ただしくなってきた。
等間隔に、鴨川に並ぶカップルのように距離を置いていた撮影班が
熱い眼差しを一点に注ぐ。
吹田方面から貨物列車の気配!

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17:36 四角い子が来た!

駅のホーム以外で、こういう現場に立ち会うのは初めてだが、
なんかアイドル並みの扱いだな。
誰も歓声を上げたり、名前を叫んだりしないので静かだが。


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力持ちの優等生みたいな外観の人でした。

出木杉君にプロテイン飲ませて思いっきり鍛えさせたらこうなるか。

しかも単体。
男前すぎる。


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西日を浴びて、百済貨物駅へと去っていく彼。

貨物コンテナをぞろぞろ引き連れて走る姿も見てみたい。


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17:46
本日の通過列車のハイライトが終了し、撮影兵はあっという間に撤退した。

静かなものである。
いや本来、日常は静かに眠っているものだ。
それを後から、やれ廃止だ閉鎖だと煽られて、絶滅危惧種と知ると、
その珍肴にあずかろうと私のような輩が殺到する。

日ごろからアンテナ張って、面白き珍なるものには即座に食いついて
おかないといけませんね。むり( o^−´)b


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今日の主役は歩道、赤川歩道のはずだから
思い出しては頑張って撮ります。

南の空には伊丹空港へ向かう飛行機が次々に飛来し、
橋の下にはけだるい淀川が流れ、空は青く、
何とも言えない美しい時間が流れている。モルヒネのような一時。


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この橋の収束感もけっこうなトリップ力があると言わざるを得ない。

やはり人類の叡智は直線と収斂にこそ集約されている。
ああ( ゚q ゚ )ノ きもちよい。


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人道橋×淀川

ああトリップ感が( ゚q ゚ )



早くも赤く染まりつつある空に、飛行機が

( ゚q ゚ )ああトリップ感が


河川敷や橋などというものは…
美しすぎるのです、時の流れを留めて・・・けれどもゆっくり流すでしょう?
止めはしない。
そのスロウは美しいのです。正気じゃ
いられない( ゚〜゚ )


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なぜか川面の一部が血の池地獄と化していたのだが、これは一体どういう
ことか。呪わしいな。


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川の南岸、赤川側にて。


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( ・_ ・) ですって。


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80数年間!

お、おばあちゃんと呼ばせてください!
ぼくのおばあち(略


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六七四米。

いいなあこう・・・漢字はな。まるいフォントがいい。
グッと来る。
米。これに尽きる。米。この不穏な力はなんだ。
米。

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「赤川仮橋」!!
(仮)存在だけどとても堂々としていて、よろしいな。
ガムテープと安い針金で巻いてあるのが気になるが…


鉄橋から河川敷に降り立つ。


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絵に描いたような理想的な土手だった。
どうかしている。私も小唄氏も、「赤川仮橋を、」という趣旨を忘れて
遊んでいた。
解き放たれた気分がする。


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鉄道写真を撮りに来たのではない。
橋。あなただ赤川仮橋。もとい、淀川橋梁。
美人だな。いや、目立つタイプではないが
よく見ると目鼻立ちが整っていて、何となく、そばにいたいというか
気になる存在・・・だった、という。


てれるわ( ゚ε゚ )~



18:04
夕暮れに橋、っていうなら、
飛行機と並走…させたいよね。これは作者の意図。

けれど写真は撮り手の意図を超えた対峙とか衝突であってほしい、
っていうのも我儘な意図か。


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18:06
夕日、早くなったかな。


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迫りくる夕陽と戦う者。

彼は太陽の座標を調整している。飛行機の突入速度と角度と共に。
思い思いの形で、この世をデザインし、
言葉にならないことをたくさん語り合えるのが、
写真の良いところだと思う。思ってます。ええ。
そうどす。


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人が去った後の、理路整然とした赤川仮橋、もとい赤川鉄橋
どの名前で呼んだらいいの!”

列車の往来だけになってしまうのは、とても惜しい。


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18:21

写真のおそるべき性質、それは、
対象と語り合ったうちの最も強く美しい部分だけを
取り出して引き出すことができる、というもの。

それは言葉を超えている。
その時の印象や体験をも超えていて、
単なる誇張・・・美しさへの逃避にしか、ならないかもしれない。


「でも私とあなたが話していたのはそういうことだったんじゃない?」
みたいな声がするねんな( ゚q ゚ )
私が見た太陽ではないかもしれない。
いやこんな夕焼けは見てなかったかも知れない。
それは誰のために染め上げたのか、ということの答えは
何となくあるようにも思う、飛行機はいつも反則気味にかっこいい。




( ー_ー) 橋はな、おかあちゃんなんや。
     おかあちゃんや。
     わかるか。
     おかあちゃんなんや。そうやろ。


完。


( ゚q ゚ ) 趣旨
     むちゃくちゃ

10月末までこういうの撮れるよ!
まだまにあう!