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写遊百珍

関西をメインに、美術館・アートイベント、登山、廃墟、珍スポットなど珍奇なものをご紹介。

【ART】六本木アートナイト2012(2)巨人こけし〜草間彌生水玉

結局、草間彌生の独り勝ちだよ!!!


六本木アートナイト2012
(2)巨人こけし草間彌生水玉

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<前回>
 (1)参戦、草間弥生そしてジャッピー
   http://d.hatena.ne.jp/MAREOSIEV/20100327


前回のあらすじ
〜未曾有の大震災、計画停電の試練を耐え抜き、見事に復活した六本木アートナイト
 そこはなぜか草間彌生の支配するダンジョンとなっており、
 手始めに日本を元気にするというピーポくんジャッピーなる怪人が現れ、
monsterも活況付いてまいりました。
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( ー_ー)”もりあがってkitaze☆




ミッドタウン・ガレリア地下1階より吹き抜けの天を突くがごとき巨人族。
Yotta Groove(ヨタグルーヴ)作成。
作品名:歌うネオ伝統こけし「花子」。
淘汰されゆく日本文化の美しさや情感を世界に発信するため、こけしという題材を使用したとのこと。


その高さ、実に13m!
D&Dでは「身長25フィート(約7.6m)ほどで体重は14,000ポンド(約6350kg)ほどである」との設定がなされているが、それを凌駕する巨人である。


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真夜中でテナントは全て閉まっており、そんな中で強力な照明を浴びる「花子」の姿は、至るところでガラスに反射していた。綺麗なもんです。



でかい。少々恐い。見てます、こけし


作成者の「Yotta Groove」について調べてみたら、この人たちも前回2010で作品を出していたのだった。

(参照リンク) http://d.hatena.ne.jp/MAREOSIEV/20100329/1270390079


( ゚〜゚ )あの焼き芋カーの人たちか!



そういうところで繋がってるとは全く思ってなかったので、こうして3か月も前のことを書いていて、改めて発見が多いのが何とも不思議です。


日本文化の面白いところをアクションに使い、誇大拡張して提示するのは強力ですね。
こけしにせよ焼き芋にせよ、みんなある程度、共通言語的に備えているものであるから、受け取りやすい。


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しかし、でかい。
勿論、これだけの木材はないので、布ともビニールともつかぬ、ふわっとした素材を空気で膨らませている。



いい表情してる。
よくぞ作ったものだと思う。
「イッテキマスNIPPONシリーズ」の第1段が、焼き芋カーによる行脚活動で、第2段がこれだから、その飛躍に驚かされた。


デジタルボイスで何かを喋り始めるので、これを夜に一人で巡回する警備員などは、さぞ気持ち悪くて良いだろうと思う。ブワブワブワ…。


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2011年には大阪のWTC香川県高松市で展示されていたという。
しかしやはり夜間に照明を色々当てて、その角度、強弱、色調の変化を楽しむのがいいな。



館内をうろうろするのも楽しいが、外のガーデンにも何やら
ありますな、何か光ってて・・・


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(/_\) 水玉きた水玉。


なんかおる。
なんか・・・あからさまに水玉の何かが・・・。


草間彌生「命の足跡」。




2012年3月、TOKYOは彌生の水玉に包まれた・・・。



浸食性、増殖性、不変性など多くの点において水玉はチートです。
くそっ。強え。



大人気なので嫉妬。
ウレタンから出来ているそうです。


「ウレタン (urethane) とは、カルボニル基を介してアミノ基とアルコール基が脱水縮合した化合物である[1]。カルバミン酸のエステルに相当し、カルバメート もしくは カルバマート (carbamate) とも呼ばれる。
カルバミン酸エチル (ethyl carbamate) やポリウレタン(ウレタン樹脂)も、慣用的にウレタンと呼ばれる。」
(引用:wiki



はい。
なんのこっちゃ全然わかりません。化学に疎いんです私。アーティストになれません。



美術館「21_21 DESIGN SIGHT」付近にて。
手前に写っている独特の美しいポージングの影は、まさに展示中の 「アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue」展ポスターより。
このポスターが本当に美しく、今まで見たものの中でもかなり上位に入ると感じた。


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愛。
無難なので愛と呼んでおきましょう。
草間彌生と喧嘩するのはビョークと揉めることと同じぐらいややこしそうで恐い。



さて、3会場を巡ってスタンプを3つ揃えると、草間彌生のオリジナルイラストをあしらった赤いフリースマフラーが先着5,000人にもらえるというイベントがありました。が、我々は既にこの時点で夜の1時半。


スタッフ「ちょっと厳しいですねー」「このミッドタウン割り当て分は、もう無くなりました」
残念。
スタンプ押してる人がけっこういたので気にはなってたんだけどね。


歩を進め、芝生広場のあたりまで来ると

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作品名「六本木六世堂」。
一晩限りのお堂、「ジャッピーみくじ」を配布。


出た!
漫才師化したピーポくんジャッピー!
いたるところに繁殖しておるな・・・千葉浦安の影響か。
そう言えば日本カルチャーの、伝統のどうのこうの以前に、TDL的な遺伝の系譜を感じる。



では、己の吉兆を占うとしましょう。さっき配っていた短冊を持ってくると御籤がもらえる。

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≪結果≫


\(^o^)/ナルシスト予告いただきました。


未来を占うというより現状分析やな。。
けど毎朝うっとりできるほどの精力はもうないぞ。



「吉」「中吉」といったランク付けではなく、ジャンル別の幸感があるようです。私は美、自己愛か。ぬう。
その割に病気の欄がかなり具体的に臓器の指定をしている。
最後の「太陽にむかえ」がカッコよすぎる。ハードボイルドやな。



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お世話になりました。


またミッドタウン・ガレリア内に戻ります。



ミッドスペースでは19時から朝5時半まで入れ替わり立ち替わりのパフォーマンス。
これもダンスや映像などライブが催されていたが、時間がないのでパス。


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ガードマン乙。


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夜は耽美じゃ。


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山やら廃墟やら路上やら撮ってると、このような優美な光に満ちた空間は何となく安心する。


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ホテルのカウンターに見えた。
ホテルこけし


地下1階まで下りて、足元から見てやろうと思ったわけだが、



巨人族は当然のことながら巨大だった。二足歩行されたら踏みつぶされたことであろう。
屋外よりも、両脇が迫っている構造体の中にいる方が、その異常さが伝わる。


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うすらわらいがそこいらじゅうに断片化されて反復する…こけし魔力に溢れた空間だ。


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動きます。発声もするから胴体がぶわぶわし、何とも言えない感触。



小腹が空いたのでメシ食いたくなりました。
地下で飲食店もやっているのだが、なかなかの盛況ぶり&がっつり食いたいというほどもなく、中途半端に彷徨う。
しかも紛らわしいことに、

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飲食物の恰好をしてるけれど人間では咀嚼や消化が難しそうなブツ。
福本歩「フクモ陶器 春の六本祭り」
自称「いんちき陶器メーカーのフクモ陶器」と。
寿司陶器www うぇうぇ


酒でも飲んでから、本丸である六本木ヒルズへ攻め入りましょうか。



( >_<)出た、彌生。
もうやだ東京彌生支配。
おしゃれな水ぼうそうにでも罹患したんか東京。


ここは「yao_ESTAbLISH」という、なんか読みづらい名前のカジュアルダイニング(ジャンルもよく分からん)がアートナイト限定で彌生モードになっているわけです。水ぼうそうとか1っ週間で治るって言いますから、そういう感じです。一晩で治ります。客が多くて入れませんでした。チッ。入りたかったんかい。ハイ(小声)。


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なので店の外でがまんしてこういうのを飲んだんだよ。
立ち飲みしてでも酔いたかったんだよあたしは。
酔わなきゃ世界の進化のスピードについてきゃしないんだよ。砂になっちまいな。(←やけくそ)





(・ε・)紛らわしいもんが流行ってんのか。。
山本麻瑠絵「丸型ポスト」


この、ミッドタウン・プラザ地下の展示は「ストリートミュージアム」として別枠扱いになっているのか、2週間ほど展示が継続されたとの情報も。
出展者は「Tokyo Midtown Award アートコンペ」の歴代受賞作家とか。
街、地域ぐるみでアーティストを輩出し、育成し、チャンスを与えるという仕組みは素晴らしい。



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山本聖子「空白の果実」
繊細な構造体が続いている。プラモを思い出した。
これを京都駅ビルの規模で実現したら本当にエクスタシーである。だれか富豪になったら建造してください。




小松宏誠「今、彼方より風向きを。」
人気のあった展示。
「アヒルとカラスの羽で出来た超微風観測器」の通り、僅かな風でくるくる回ってしまう。これを静止させたまま撮影するのは大変。


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よく回る。
インテリアにほしい。





人々はすっかり酩酊し、浮かれ、夜と街との融合したものの胎内で、穏やかに遊んでゐたのである。その甘美は永遠に続くのではないかと思われたが、午前2時、3時頃に特有な美しき傲慢は、次第に疲労と眠気、そして朝日の到来によって、次第に打ち消されてしまう、儚いものなのである。私たちは寸分を惜しみ、今を堪能しようと試みた。



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そして私たちは水玉になった。
完。



まだ終わりませんけども。
ミッドタウンを出ようとしたら、テレビを置いてるあたりから歓声が上がってにぎわっていた。



「Mr.アートナイトTV」という企画らしい。
「武蔵野美大デザイン情報学科による、誰もが楽しめる参加型インタラクティブアートです」とのこと。
歓声が上がるところ、賑わっているところに人は興味を持って駆けつけてしまうという性質を逆手に取った企画であったが、例によって時間がないのでパス。
ムサビ生でもないので、内輪型イベントは外部の眼から見てると全然分からん。




今年も越後妻有の大地の芸術祭やるんだなあ…。
この手の地方都市アートイベントも毎年どこかで催されるものだから、もはや把握しきれず。



午前2時。まだまだ夜の真っ只中。
次回へ続く( ゚〜゚ )ノ 六本木ヒルズへ向かって。
ゴー。


★Link http://d.hatena.ne.jp/MAREOSIEV/20120327