写遊百珍

関西をメインに、美術館・アートイベント、登山、廃墟、珍スポットなど珍奇なものをご紹介。

【ART】六本木アートナイト2012(1)草間彌生水玉〜ジャッピー

2012.3.25(Sun) 六本木アートナイト2012(1)草間彌生水玉〜ジャッピー


さあ恒例の六本木アートナイトですよ。

<※前回:2010年
 ★Link  http://d.hatena.ne.jp/MAREOSIEV/20100327




3.24(土)は後輩の結婚式が名古屋で行われ、東京へ向かう最終の新幹線であるのぞみ64号にいそいそと乗り込みました。
昨年の「アートナイト2011」は企画自体はあったものの、直前で311の震災に見舞われ、電力不足の問題なども深刻化し、お流れになりました。それで今年、どのような形で行われるのやらと興味があったので、いざ駆けつけることにしました。



駅ホームで後輩(写真部)ら。愉快な子たち。
愛してるぜ。ラブ。


彼らとはお別れになり、単身、アートナイトへ向かいます。


23:45、東京入り。
全ての電車の終電が迫るので、いそいそと六本木を目指し、駅に着いてもやれ引き出物や、着替えや、大量の荷物をコインロッカーにむりやりぶち込んで、ようやく本格的な行動開始となった。
ここでいつもの廃墟・珍スポットの盟友;小唄氏と合流。



六本木アートナイトは大きく3つのエリアで催される。
(1)国立新美術館
(2)東京ミッドタウン(21_21 DESIGN SIGHT、サントリー美術館
(3)六本木ヒルズ森美術館

そして包括的にこれら3点を含む「六本木商店街」全体での取り組みがある。


深夜〜早朝という限られた7〜8時間の間に、どれだけ回れるかが鍵となっている。
特徴として、路上に作品やパフォーマンスが現れたり、美術館の営業時間が延長されたり、森美術館では一晩中特設展示を楽しんだのち、高層階から日の出を拝むこともできる。


だがしかし、規模がでかい。はやる気持ちを抑えて、考えて歩かないと、同時多発的に色んなイベントが一斉に沸いているので、気持ちがうわうわするのである。


( ー_ー)おちけつ。


まずは単体でぽつんと立っている国立新美術館へ行き、情報収集&前哨戦。


http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/M/MAREOSIEV/20120325/20120325003644.jpg
国立新美術館
いつ見てもこの構造体は美しいなあ。かっこいいなあ。
展示は「野田裕示 絵画のかたち/絵画の姿」展。22時で終了のため、敷地内の展示のみ楽しむ。




開発好明「発泡苑」。


発泡スチロールの茶室だ!



中にも入れます。
木が取り込まれていた。



これも開発好明。納屋。
大根の存在感がいい。



ちょっと時代を遡れば、六本木もまた農村部が広がっていたことであろう。(それがいつなのかは分かりませんでした。)



そして今回のトリ、草間弥生
2012では水玉が猛威をふるっています。
水玉を不用意に使うと「草間だ」「彌生だ」と指摘され、こてんぱんにやられる世の中です。せちがらいのう。
水玉南瓜と言えば四国は瀬戸内海の直島が原産地ですが、六本木にお目見えということで非常に人気でした。



という感じで国立新美術館は終わりました。
ここからが本番。ミッドタウンもヒルズも、でかいねん。規模でかいねん。


次に、前回2010年と同じく、東京ミッドタウンを攻めます。


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六本木アートナイト2012がどういう趣旨であるかが一発で分かる広告。
左に立ってる乾燥肌で顔面の皮膚疾患に悩んでそうな子が草間彌生によるボスキャラであり、その他、国家権力の走狗ピーポくんをならして平らにしたようなキャラや、東北地方を思わせるコケシ等があるわけです。楽しみですね。


うがった見方と斜に構えた視線しか持てないけれどもアートは好きです。むしろ愛ってそういうもんだと思ってます。
はい。


東京ミッドタウン5周年記念アート「いつつのゆびわ」


マジで指輪5つだった。
負けた。
\(^o^)/


幅約4m、高さ約2mで、人が指輪群の中を散策できます。



ことり等が配置されていて、宝物探し感が楽しい。


なんか昔売ってた「ジュエルリング」という指輪型のアメを思い出した。
とか言ってたら、この指輪オブジェを手掛けたアートディレクター(ユニット)GwaGwaは前回のアートナイト2010で


これ作った人だった。
スイーツに定評のあるGwaGwaという位置づけが私の中で生まれた。はい。


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しかし美術館から解放された場所でアートに触れると、意識のロックも外れるので、周辺にあるもの全てがなんかそれっぽく見えてくるんで混乱甚だしいです。これはキャノピースクエアと街路樹。形状的にはこれかなり好き。作品と全く関係ないんだが見とれてしまった。



地図上の展示番号などに対応した路面の案内シール。こういう誘導・注意の工夫は面白いと思う。
クロスオーバーヤミナベ
名前がいいな。



TOKYO FMによる短篇映画、落語、シャンソン、弾き語りなどを取りそろえた番組で、そのジャンル横断的なコンテンツからヤミナベと。
ゆっくり楽しみたいが時間がないのでパス。



でた。
検挙や逮捕を旨とする国家権力の走狗たるピーポ君にどことなく似ているキャラ、その名は「ジャッピー」。
京都を中心に活動するグループ「Antenna」による企画で、このキャラは「日本をハッピーにする」という想いから生み出されたとのことだが、どことなく凶悪なものを感じてしまうのはなぜなのだろうか。


このキャラの本来の意図を正確に反映しているものとしては、原画となる「六本木伝承」に描かれたジャッピーが分かりやすい。そこでは、富士山、日の出、古来の大和王朝期などに見られるような豪族の独特の髪型、耳飾りを思わせる耳の形状といったものがデフォルメされている。
しかしキャラクタ−を三次元で実体化する際の作業においては、ふくよかで丸みのある「可愛らしい」「愛される」要素の具体化がなされるため、元々は由来の一部に仕組まれていた神性などの要素が大幅にそぎ落とされてしまう結果となったように感じる。


その結果がピーポ君なのは私の過剰反応というか、警察権力に対するゆがんだ気持ちがそうさせているのであって、他意はありません。すいません。ともかく日本を象徴するものから出来ているという、マイルドな右翼愛らしいキャラなのです。




JR東海の広報部隊と言っても通用しそうですな。


ジャッピー金の神輿。
こいつ秀吉に身売りでもしたんか。


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おけつ。
ミッドタウン内を担がれて巡行するイベントも夕方にはあったようです。
資料を見ていると既に2006年にはジャッピーが生まれ、2008年に「広島アートプロジェクト」で神輿の行進が行われている。
ピーポくんジャッピーはけっこうキャリアあるんですね。



うわっ封印されとる。


短冊が配られていて、糊で自由に願い事を貼れる。
みんな本当に好き勝手書いていて好感が持てるのだが、「弱肉強食」は願い事と言うよりこの世の真理に対する指摘であり、「イスラエルと一緒にバカをする」は完全に人種問題的にアウトである。破壊力すごいぞ。


さてミッドタウン内部に入りましょうか。



ジャッピー幸せ玉、


( >_<)おい内臓出てんぞ!!!


これ幸せっていうか、子供用向けスプラッタやんか。
しかも黒い。よっぽど体いわしてたんだな。生息地が重金属で深刻な汚染に見舞われていたとか。
本体もぺちゃんこ。


http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/M/MAREOSIEV/20120325/20120325010621.jpg
黒き玉(臓物)と、こけしと、光溢れる東京ミッドタウンの夢。
洗練された暮らしと玉(臓物)が、ここにある…


玉(臓物)だけ切り取ってみたら、でっかい葡萄みたいですけれどね。


次回に続く!



ミッドタウンに、巨大こけしが登場。
巨人族ティターンの末裔か!?手足の退化した巨人め!!!

次回★Link
 http://d.hatena.ne.jp/MAREOSIEV/20120325