写遊百珍

関西をメインに、美術館・アートイベント、登山、廃墟、珍スポットなど珍奇なものをご紹介。

【廃墟】奈良ドリームランド跡地

2010.1.16 【廃墟】奈良ドリームランド跡地


※今回はコンパクトデジカメ;RICOH/GR-d2で撮影。
いつもより画質が格段に劣ります。ご容赦下さい。



奈良に遊びに行った時のこと。


高の原からそう遠くない国道44号線を走り、天皇の墓を通り抜けて住宅地の奥へ。
商店街などの街から少し落ち着いた環境の中を走る。奈保町、法蓮佐保山町・・・
鴻ノ池球場、鴻ノ池陸上競技場の手前でそれは唐突に出現した。


http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/M/MAREOSIEV/20100116/20100116132714.jpg

なんだこれは!!?




全く予備知識のないままに出くわしたので、一瞬混乱。ドライバーのヒーサン(同僚)に「ちょ、あれ、うわあ」と訴え「ちょ、どっか止めようか」「お、おねがいします」即Uターン。


ぎゃああ木造の竜の巣のようなものがある。
なんだこの骨組みは。
凄いぞ。
何かは分からんが凄いぞ。


あっ、


思い出した。
遊園地「奈良ドリームランド」か!



―1961年7月1日、開園。


本家ディズニーランドから経営、世界観のノウハウを教わって作っただけあり、当時としては画期的な遊園地だったらしいのだが、
1981年の東京ディズニーランド、2001年のUSJが開園したことにより客は減少の一途を辿ったとされている。
アトラクションの一部休業、行楽期以外の平日の休園など、処置を講じるも抜本的な改善には至らず。


―2006年8月31日、閉園。


この報道はニュースで耳にしたのを覚えている。

私自身も幼少期に1度は来たことがあったはず。アトラクションや世界観について特に印象には残っていない。おもちゃの兵隊のような、ロンドンの警官兵っぽい黒帽子に赤制服のマスコットキャラが印象的だった。なぜか目を隠して謎めいた兵隊だった。


しかしこんなところで不意に再会するとは。


これもまた素晴らしい廃墟だ。

さあ、じっくりとその真価を見せてくれ!



さ・・・




(^-^)ひでぶ

これだけ市街地からアクセスが容易な敷地に、これだけの設備がまだ放置されているのだから、当然、無防備なはずがないわな。
もし隠れた位置に防犯カメラでもあって、罠にかかるとコトなので、侵入はせず外観だけ追うことにする。


http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/M/MAREOSIEV/20100116/20100116132745.jpg
異様な光景だ。
もともと、ディズニーランドを日本に作りたいという理念から生まれた施設だというが、これは立派な廃墟である。


写っている構造体は「ASKA」という全木造ジェットコースター。
1998年完成。
最大速度;時速80km
走路全長;1081.4m
最高部;30m



様々なサイトの解説によると、日本での知名度はいまいちながら、海外でのジェットコースターランキングに毎回上位に入るほど人気だったとか。確かに、非常にインパクトのある造形だし、上から下まで木を組み合わせている姿は従来のジェットコースター像からかけ離れていて面白い。


http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/M/MAREOSIEV/20100116/20100116132801.jpg
もともと、ゼロ年以降はめっきり人がいなくなってしまったようで、「人が列を成してジェットコースターの順番を待つ」のではなく「ジェットコースターが人が来るのを待っている」状態だったらしい。
そこからさらに先の状態が、これだ。


草。
つわものが夢のあと、などと一句ひねる輩が続出するであろう光景である。

なんとなく左奥に見える「夢のお城」が悲しい。



かつて開園当時は、メインストリートの両脇に店が並び、正門からまっすぐ向こうに「夢のお城」が本家シンデレラ城よろしくその姿を誇っていて、旧来の遊園地と全く異なる世界を提案していたらしい。
それも東京ディズニーランドが開園すれば、もう並みの遊園地と変わらない。


しかし様々なサイトを見ていて分かったことは、限りなくディズニーランドに近い遊園地だったということだ。
非常にチープではあるが、60年代にこれを作ったことを考えれば画期的だ。


ちなみに「夢のお城」は、トイレがあるだけのハリボテだとか。
なんてこった。




鉄条網が張り巡らされている。
さみしい光景である。



かつては外周列車が客を乗せて周遊し、さらにその前は東芝製のモノレールが運行していたという。さすがにモノレールは見たかった。
いつか廃墟一般公開しないものか。
このままでは惜しいぞ。


http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/M/MAREOSIEV/20100116/20100116132845.jpg
いつものEOS40Dによる描写が標準となっているので、この画質はちといただけないのだが、やむなし。
2年半の静寂の間に生い茂ってしまった笹や雑草がいい味を出している。
ASKAは間近で撮りたい。
なんとかならんものなのか?



http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/M/MAREOSIEV/20100116/20100116132852.jpg
施設のフェンスはこのように。
車道がすくそこな上に、民家は少し離れていて、一見、侵入が容易に見える。
だがどうも警察が施設内で演習していたり、警備員が常駐しているなどの話も聞く。


車の通りは多くなく、かといって皆無でもない。
さみしいところである。


http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/M/MAREOSIEV/20100116/20100116132938.jpg
ドリームランドと車道を挟んで向かいに立っていたのがこの建物。
しかし一体、何の施設かは全く分からなかった。看板のたぐいはなく、足元には不法投棄のゴミが積まれていた。

この施設も廃墟と化しているようで、どうもドリームランド関連のものに思えるのだが。


・・・って探していたら、あったよ!


やはり奈良ドリームランド併設のホテルとのこと。
貴重な資料映像を発見しました。


(ようつべ転載)
http://www.youtube.com/watch?v=yx0l8Ww_F_Y&feature=player_embedded#

奈良ドリームランド&ドリームホテルを幼稚園の宿泊保育に使いませんか?というPRの映像である。
稼働している各種のアトラクションが見られ、ドリームホテルの内部及び正面玄関の様子が分かる。

見る影もなくなったな。



これも草ぼうぼう、枝わしゃわしゃだな。
つわものどもが夢のあと・・・などと一句ひねるに限る。



完璧なる廃墟。
ちょっとなあ・・・これ入ってみたい。
煙突。
古風だ。普通の「ホテル」といった感じではない。




どれ、正面玄関に・・・



( ・_ ;) 阻止キター。


こ、今回は見逃してやる!

おぼえてやがれ  ぺっ。




畜生。そんな感じで撤退しました。



http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/M/MAREOSIEV/20100116/20100116133113.jpg
ドリームホテル。
怪しい館になってしまった。合掌。
木々の生え方の無造作なことこの上ない。いつかアプローチしてみたいのだが・・・。





今回は軽く、外見をお届けしました。
それではまた。。