京都芸術大学の通信教育課程では「写真コース」が独立したコースとしてあり(通常の大学カリキュラムのほうは「写真・映像コース」とまとめられている)、毎年多くの卒業生の展示を見ることができる。 今回の2023年度も展示室(NA102)とギャルリ・オーブへ…
抑制の効いた写真の流れ。登場人物それぞれの存在という「糸」を等しく、一定のペースで編みこんで、一枚の「布」へと成らしめるがごとき作品である。23歳の作者が16歳の頃から撮り続けてきた「家族」は、文体によって貫かれていた。
西成の街を歩いて、何の植物が生えてるかなんて、考えたこともなかった。 作家と作品というのは、世界との関わり方に変化をもたらすものらしい。
黒いでしょう。ビデオテープなんですよぜんぶ。
白と黒のジャージ?のフードを頭にすっぽり被った非白人の男女が、向かい合って苗木を触っている。その下にタイトル「RECOVERY 回復する」と来る。それだけで十分だった。私は四国に渡り、丸亀に来た。
私の母校である「大阪国際メディア図書館 写真表現大学」のゼミ生3名が、同じギャラリーのフロアを分割し、個展(写真展)を同時開催した。 「里庭」「裏庭」「気持ち」、三者三様の表現に何が見えるのか。
山羊の肺は、戦争で何もかもを失った沖縄を支えた、女たちの体と息吹を象徴しているのかもしれない。
前回のプレスツアー時に招待券をいただいていたので、安井仲治をおかわりです。 今回はフリースタイルで気付きをさらさらと書いておきましょう。あ、いつもフリーか。フリーのおかわり。
家。家族。実家。 永遠にありそうで、はっと気付いた時には手から離れ、既に失われていたりする。 時にはこうして顧みる時間が必要なのだと思った。
この1年間、地味に入江泰吉の常設展が良かった。昔と明らかに何かが変わった。 今回は「世界遺産登録25周年記念」ということで、約70年前の奈良の風景、寺社仏閣が幅広く紹介された。
「あ³(あの3乗)展」。奈良女子大学、アーティスト3組(藤岡亜弥、SHIMURAbros、Ahn Jun)、そして入江泰吉記念奈良市写真美術館が新たなプロジェクトで、新たな展示空間を切り拓く。「あ」はアーティストの「あ」? アート? アイデンティティー?
2023年10月3日、78歳で逝去した野村仁をしのぶ展示コーナーが「コレクション展」に設けられた。実験み溢れる初期作品が並び、京セラ美術館のコレクション展特集「Tardiologyへの道程」(2023.10/27-12/17)からバトンを受け継ぐ形となった。
元旦でウェエエエイ。 初日の出を摂取するつもりであったが、寒いし朝早いの意味わかんなくて「でかい建築でいいのでは」と、 そうだ安藤忠雄をしよう。淡路島にいっておのころするんや。
故・坂本龍一の音楽に、元ダムタイプの高谷史郎が映像、ZAKが立体音響を手掛け、印刷工場跡の空間に、静かで大きな音が流れ続けていた。
「Ambient Kyoto 2024」2会場のうち「京都中央信用金庫 旧厚生センター」、Cornelius(コーネリアス)、Buffalo Daughter、山本精一の作品をレポ。 静かに広がる音楽に、独特な映像が広がりをもたらす。
「Study:大阪関西国際芸術祭 Vol.3」、本町の船場エクセルビル会場にて沓名美和・緑川雄太郎キュレーション『STREEET3.0:ストリートはどこにあるのか』展。 残りの5・6Fをレポ。カオスがやってくる。それは果たして無秩序なカオスか? (会期がR5年12/2…
「Study:大阪関西国際芸術祭 Vol.3」、本町の船場エクセルビル会場では、沓名美和・緑川雄太郎キュレーション『STREEET3.0:ストリートはどこにあるのか』が展開された。廃ビルを丸ごと使った展示である。 このプログラムの会期は他会場と同じく12/23-28の…
「Study:大阪関西国際芸術祭Vol.3」、大阪大学中之島センター会場。研究機関にふさわしく、宇宙の話である。だが・・・ わからん、、 ( ´ ¬`) グバッ
2025年に世界最大級のアートフェスティバル「大阪関西国際芸術祭(仮称)」の開催を目指す、アート検証(study)プログラム3回目。主要プログラムは前回(2023.1-2月)と似た構成だ。しかし会期がたった6日間と、これまでの半分以下に短縮されている。 嘆…
2017年11月から「SONY RX100M3」日常的ユーザーでしたが、早々に落として故障させ、長い長い後遺症に苦しみまして。とうとう上位種「RX100M5A」に買い替えです。 さっそく夜道で乱雑なテスト撮りをしてみたのでご覧ください編。
1903年生まれ、1942年没。享年38歳。今年で生誕120年を迎える安井仲治の特別展である。 その足跡からは、アマチュアならではの豊かで先鋭的な写真表現の幅を知ることが出来るとともに、その豊かな表現の場であった日本が窮屈な戦争国家へ転じてゆく中で、作…
1996年に韓国・釜山で10日間の滞在をした際に撮られた白黒作品『10 Days』を主とし、更に、今年1~2月に発表された『そして、また旅』『続・そして、また旅』も繋げて展示している。後者は国内を撮ったカラー作品だ。
享年36歳。「コンポラ写真」の代表者であり、伝説的な存在。その人生と歴史的な位置付けを簡潔かつ丁寧に押さえた展示。伝説から、史実へ。
野村仁「Tardiology」記録写真が8点全て揃った状態で展示され、学生だった1968年・設営当時のエピソード、教授との関係性について詳しく紹介されている。
キャッチコピー「オリエンタリズムか、それとも祈りか?」が秀逸で、まんまその通りの企画である。万博(万国博覧会)と「仏教」の関係について、1970年大阪万博がそれ以前の万博と何が画期的に異なっていたのかを明らかにする。
「木津川アート2023」、全13ある展示スポットのうち、ローカルな雰囲気の残る奈良街道沿いの4スポットをレポ。 浄化された地「関西文化学術研究都市」にも、昔ながらの暮らしの陰影があるのだ(うれしい)(だいぶうれしい)。
「木津川アート2023」、アート作品コンプだけ目当てで回ってたら、会場「きっづ光科学館ふぉとん」がなにげに面白かったので、個別レポです。光を!感じろ!”
第8回となるアートイベント「木津川アート2023」、前2回はほっこりローカル・瓶原(みかのはら)が舞台だったが、今回はコンセプトを一新し、学研都市のテクノロジー・サイエンス・教育の分野と人々や歴史とを、アート(アーティスト)が結びつける企画と…
幻想的な物語でした。という一言を、確信をもって言えるまでの、あれこれについて。
実際には写真展ではなく、映像展示が主で、もっと言えば、「言葉」を再取り込みする身体的レッスンである。私達の。えっ?